スペイン語の勉強をおすすめする理由
スペイン語は世界で4億人以上が話す言語としてスペインをはじめ、中南米諸国など20以上の国で公用語として使われています。英語、中国語に次ぐ規模となっており、グローバルに活躍したい人には非常に有効な言語となっています。
スペイン語ができることでスペイン語圏への旅行やビジネスでの活用などにも役立つため、習得する上でとても良い言語と言えます。
また、スペイン語はローマ字読みであるため、比較的発音しやすい言語となっています。世界的にみても簡単な言語の部類となっており、文法面でも学びやすい言語となっているので、おすすめです。スペイン語を勉強する上でつまずきやすい箇所を事前に把握しておくことで進めやすくもなるので、まずはつまずきやすいポイントについて見ていきましょう!
スペイン語初心者がつまずきやすいポイント

発音とリスニングの難しさ
スペイン語はローマ字読みのため比較的発音しやすい言語ではあるのですが、巻き舌の”r”や、リズム感のある発音に最初は戸惑う人も多いです。特に南米系のスペイン語はスピードも速いため、リスニングの際に難しさを感じるでしょう。
動詞の活用が多すぎる
スペイン語では主語によって動詞の形が変化します。規則動詞・不規則動詞とそれぞれの活用変形を覚える必要があり、最初の大きなハードルの一つとなっています。最初の型を覚えるのは大変ですが、一度覚えてしまえれば乗り越えられる壁となっています。
独学の継続が難しい
語学学習全体的にも言えることではありますが、モチベーションが続かず、途中で挫折してしまうケースも少なくはありません。スペイン語の場合、動詞の活用変形が多かったり、発音の部分で難しい箇所があったりするため、目に見える成果が出るまで少し時間がかかってしまう言語でもあるので、続けられる仕組みが必要です。
現役講師が教える!初心者におすすめのスペイン語勉強法
つまづきやすいポイントについてわかったところで、次にスペイン語を独学で学習していく上で大切なポイントがありますので、まずはそれぞれのポイントを見ていきましょう!
方法1:発音とリスニングを最初に固める
まず初めに文法や型から入ってしまうと、勉強感が出てきてしまい、継続が難しくなってしまう要因の一つにもなるので、音から入ることをおすすめします。最初に音を正しく身につけることで、その後の<span class=”yellow-under”>語彙力や文法理解がスムーズになる</span>のでおすすめです。
その中でもまずおすすめなのはネイティブ音声を真似する「シャドーイング」になります。YouTubeなどの媒体を活用して、日常的にスペイン語の音に触れて発音の真似をしながら音に触れていきましょう。この時にスペイン語特有のリズム感などにも注目してみると良いです。
方法2:文法は基礎に絞って短期間で習得
文法を学習する上でやってはいけないことが<span class=”yellow-under”>「完璧」を目指すこと</span>です。日本人の特性上全て完璧に把握しようとしてしまうのですが、文法はあくまでも言語を学習する上で型にはめた方程式のようなものなので、実際の生きたスペイン語ではその型から外れてしまう文章も多々存在します。また、文法をガチガチに固めてしまうことで勉強感が出てしまい、人間が話すような言語ではなく、ロボットが話すような堅い言語になってしまうので、基礎に絞って理解をしていきましょう!
具体的には基本的な語順(主語+動詞+目的語)や時制など日常でよく出てくる構文に絞ること。また何冊もの文法書を使用するのではなく、1冊の文法書に沿って理解を深めることが重要です。
方法3:単語は動詞と名詞から覚える
単語を覚える順番としてはまず、動詞と名詞から覚えると実用性が高まり、使えるシーンも増えていきます。人間が言語を学習する上で覚えるべき順番は動詞と名詞からとなり、覚えてすぐに使えるシーンを増やしていくことで定着率も上がっていく効果が見込めます。
また、例文とセットで覚えることでその前後のフレーズや出だしのフレーズなどにも知見が広がり、実際の会話にも活かせたりするためおすすめです。
動詞の活用変形についてはとても重要な部分にもなるため、活用変形においては時間をかけて法則やルールを覚えていくことがマストとなります。
方法4:アウトプットの機会を作る
これまでに覚えてきた基礎文法や単語たちを実際に使うことでモチベーションの向上にも繋がり、定着率が上がっていきます。スペイン語で日記を書く、SNSで発信する、オンライン会話を試してみるなどアウトプットの機会を積極的に作っていきましょう!
インプットの時間を費やし過ぎてしまうとアウトプットの際に頭でっかちになってしまい、中々出てこなくなってしまったりもするので、なるべく速い段階でこまめにアウトプットの機会は作っておくことをおすすめします。
スペイン語の勉強でおすすめの学習本5選!
スペイン語を学習していく上で欠かせないのが学習本。最近では様々なオンライン商材やアプリなども出ていますが、まずは学習本のおすすめをそれぞれ紹介していきます。
1 『ゼロからスタート スペイン語』会話編 / 文法編』
この本は実際に自分も学習を始めた頃に使用していた学習本で、初心者向けに丁寧な解説がされており、イラストも豊富なため、親しみやすい1冊となっています。発音の仕方やあいさつ、基本表現がしっかりと学べます。こちらの学習本は文法編もあり、文法それぞれの内容も端的にわかりやすく載っているため、基礎を学習する上では余分な知識は省けるので、おすすめです。こちらの品では33の文法公式で誰でも簡単にマスターできるという内容が売りとなっており、33全ての型を覚える必要はありませんが、基礎に必要な内容が詰まっている学習本となっています。
2 『ニューエクスプレス スペイン語』
こちらは文法を重視して学習したい方におすすめの内容となっています。初心者向けですが、内容はしっかりしているため、長く使える参考書になっています。中身は会話の具体例を通してイメージしながら文法での解説が入ってくるのと、CD付きで音声も合わせて学ぶことができます。
3 『極める!スペイン語の動詞ドリル』
こちらの本はスペイン語の動詞の活用変形を徹底的に学ぶことができる1冊となっています。スペイン語を習得する上で一つの大きな壁となる動詞の活用変形ですが、こちらの1冊で十分網羅できる内容となっています。こちらのシリーズは他にも基本文法ドリル、接続法ドリル、語彙・表現ドリルなど各項目に沿った形で出されているので、自信がない部分を網羅するのにおすすめです。
4 『耳が喜ぶスペイン語 リスニング体得トレーニング』
こちらの本はディクテーションとシャドーイングに特化した教材。項目ごとの文章がそれぞれ短く、取り組みやすいのと合わせて文化的背景や歴史文化にも触れてくれるため語学以外の部分も学べる本になっています。ネイティブの発音を聞きながら発音の練習をする際におすすめの学習本となっています。
5. 『これなら覚えられる! スペイン語 単語帳』
スペイン語の単語帳は英語と比べると種類は少ないですが、その中でおすすめなのがこの1冊となります。テーマごとに単語がまとめられており、中にはイラストもついているため、視覚的にも覚えることができる本になっています。
単語を覚える際は暗記で覚えてしまうと、必ず抜けていってしまい、実用性に欠けることがあります。そのため、<span class=”yellow-under”>イラストやイメージと紐付けて単語は覚えるようにしましょう</span>!
まとめ
スペイン語の学習は一見ハードルが高そうに感じてしまいますが、正しい方法と教材を選ぶことで初心者でも無理なく始められます。「発音・リスニングから始める」「基礎を繰り返す」「アウトプットを意識する」といったステップを踏みながら、楽しんで学んでいきましょう。
まずは1冊、自分に合った学習本を手に取って、スペイン語の世界への一歩を踏み出してみてください!
この記事の執筆者

鹿島 龍太朗
高校時代はカナダの現地校で生活をし、帰国後上智大学外国語学部スペイン語学科にてスペイン語を修学。 0からスペイン語の概念や基礎文法などをその人のレベルに合わせながらお手伝いします。 初学者の方でもわかりやすいように教えることができますので、一緒に学んでいきましょう!