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2025.7.31韓国語の勉強方法を現役講師が解説! 初心者におすすめの学習本もあわせてご紹介

韓国語の勉強方法を現役講師が解説!

韓国ドラマやK-POPの人気が高まる中、「韓国語をちょっと勉強してみたい」「推しの言葉をそのまま理解したい」と思っている方も多いのではないでしょうか?でも、「ハングルって難しそう…」「どこから手をつけたらいいのかわからない…」という声もよく耳にします。

そこで今回は、韓国語をこれから学ぼうとしている方に向けて、現役講師が実践している学習法初心者におすすめできる教材をあわせてご紹介します。語学が初めてでも、社会人でも、独学でも大丈夫!最初の一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

1.韓国語の勉強をおすすめする理由

① 覚える文字数が少なく、組み合わせで作れる合理的な文字体系!

韓国語の文字「ハングル」は、子音14字+母音10字の計24字(基本字母)で構成されています。この基本さえ覚えれば韓国語の文章を読めるようになります!
またハングルは、音をそのまま記号で表す表音文字であり、子音と母音を組み合わせて一つの音節(文字)を作ります。この仕組みは非常に合理的で、ルールに沿って組み立てるだけで、初めて見る単語でも正しく発音できるのが大きな特徴です。
英語やフランス語などのように綴りと発音が一致しないことが少なく、音のとおりに書けて、見たまま読めるため、学び始めてすぐに「読める実感」が得やすい言語でもあります。

② 日本語と語順・文法が似ている!

韓国語は日本語と同じく「主語-目的語-動詞」の語順(SOV型)を持っており、文の組み立て方がとてもよく似ています。さらに、助詞(〜が、~は、~を 等)の使い方や、敬語・丁寧語の表現方法なども日本語と共通するところが多く、言語のニュアンスや丁寧さの感覚が近いのも特徴の一つです。
そのため、日本語の語順をそのまま韓国語に置き換えても違和感なく通じることが多いため、日本語話者にとっては他言語に比べて直感的に理解しやすい言語だと言えます。

③ 日本語と似ている単語が多い!

韓国語の単語には、日本語と同じ漢字を使った「漢字語」がとても多く含まれています。しかも、意味だけでなく、発音まで日本語とよく似ているものがたくさんあるんです。
たとえば、次のような単語を見てみましょう。以下はそれぞれ同じ意味の単語です:

約束[やくそく]- 약속[ヤクソク]   鞄[かばん]- 가방[カバン]
道路[どうろ]- 도로[ドロ]      都市[とし]- 도시[トシ]

 

このように韓国語には、日本語と同じ漢字を共有するだけでなく、発音まで直感的に理解しやすい単語が多数あります。
さらに、コンピューター(컴퓨터)やバス(버스)といった外来語にも、日本語とそっくりな発音の単語が多く存在します。

こうした共通点のおかげで、日本語話者にとって韓国語の単語は他言語と比べて覚えやすく、意味を推測しやすいという大きなメリットがあります。言語習得において単語の暗記は欠かせない要素ですので、その点で韓国語は親しみやすい言語だと言えるでしょう。

2.韓国語を勉強する際におすすめの方法3選

方法①:ハングルの読み書きは徹底的に!

最初に取り組むべきは、やはり「ハングルの読み書き」です。
手書きで書いて覚えると、音と形が頭に定着しやすくなります。まずは1〜2週間、1日10分でも続ければ着実に身につくでしょう。

ポイント:子音+母音の組み合わせで音を作る練習!フラッシュカードやアプリを活用するのも◎

方法②:発音練習とリスニングを並行!

韓国語は発音変化や連音化が多く、聞き取りやすくするには耳慣らしが必要です。
おすすめは、YouTubeやドラマで短いセリフを繰り返す「シャドーイング」。真似して音読することで、リズムとイントネーションも自然に身につきます。

ポイント:最初は自己紹介やあいさつフレーズがおすすめ。 聞き取り+口慣らしで発音矯正にも効果大◎

方法③:インプットとアウトプットのバランス

単語や文法の暗記だけでなく、使ってみることも大切です。
おすすめは、韓国語日記やSNS投稿です。文法的に正確でなくても、韓国語で表現してみることで文法や単語の習得と定着につながります。

3.韓国語の勉強でおすすめの学習本3冊!

①『できる韓国語 初級Ⅰ』(新大久保御学院 李志暎 著,アスク出版,2010)

定番中の定番。基礎文法と日常表現をバランスよく学べます。ワークブックや単語集などシリーズも充実しており、独学にも授業にも幅広く対応可能です。

②『基礎から学ぶ韓国語講座 初級』(木内明 著, 図書刊行会,2015)

日常表現からフォーマルな表現まで幅広く学べます。各章のダイアローグが一癖あって面白いので、楽しく勉強できます。紹介されている単語の数が豊富なのも魅力的です。

③『ことばの架け橋 初級』(生越直樹・曹喜澈 著,白帝社,2011)

文法をしっかり学びたい!という方におすすめ。基礎的な文法から少々難易度のある文法まで、詳しい説明と練習問題を通して着実に身につけることができます。

まとめ

韓国語の数字

韓国語は日本語話者にとって学びやすいポイントがたくさんある言語です。最初はハングルの読み書きや発話に戸惑うかもしれませんが、ルールを理解して慣れていけば、一気に楽しく使いこなせるようになるはずです!
今回ご紹介したような学習法や教材を活用すれば、忙しい方でも、独学でも、着実にステップアップできると思います。

韓国語が少しずつわかるようになると、「聞こえる!」「読める!」「伝わる!」喜びが日常のなかで感じられるようになります。そのような小さな喜びと感動を積み重ねながら、ぜひご自身のペースで学びを続けてみてくださいね。皆さんの韓国語学習を応援しております!

この記事の執筆者

中川 咲恵

韓国ソウル出身,韓国と日本のダブル。 東京大学大学院の韓国朝鮮文化研究専攻。韓国講師歴は6年目。韓国語と日本語のバイリンガル。