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2016.2.29≪第18話≫ バンダラ先生のインドネシア情報局 【ライティングのコツ②】

Selamat siang semua!! (皆さん、こんにちは)

前回は、インドネシア語のライティング学習のポイントとレベルに合った方法について解説しました。今回は、ライティング学習において難しいところとその改善方法についてお話しします。…
日本人がよく書き忘れてしまうのは「前置詞」です。なぜならば、日本語の助詞は「に、で、へ、から」など、限られているのに対してインドネシア語の前置詞は多く、同じ前置詞でも使い方が異なるものがあるからだと思います。会話の中では前置詞が抜けていても通じていますが文章になると違和感があり、文章の意味がわからなくなる可能性があります。初級レベルで学ぶ前置詞は、di(に・で)、ke(へ)、dari(から)です。「di, ke, dari」は具体的な場所の前に使う前置詞です。一方で、抽象名詞や日付の前置詞としてpada(に・で)が使われています。さらに、kepada(へ)は人に対する前置詞として使われています。また、denganという前置詞は二つの使い方があり、「Saya bertemu dengan Ichiro」(私は一郎と会う)という文章では「と」を意味していますが「Saya pergi ke sekolah dengan sepeda」(私は自転車で学校へ行く)という文章では「で」を意味します。ここで紹介されるもの以外にも前置詞はまだたくさんあります。文章を作る際に前置詞を意識しながら書くとライティング力はレベルアップできると思います。
次に「接続詞」です。初級レベルでは一つの文章を作る練習が多いですが中級レベルになると複数の文章を作り、文章と文章の間に接続詞を置く練習が増えます。接続詞の使い方を間違えてしまうと、全体の流れがわからなくなってしまいます。時間を表す接続詞は、waktu/ketika (する時)、sebelum (する前)、sesudah/setelah (した後)、selama (の間)、sejak (以来、時から)があります。また、理由を表す接続詞は、karena (だから・なので)、sebab (なぜなら)、等々があります。それから、逆接を表す接続詞は、tetapi (しかし・でも)、meskipun/walaupun (だけれども・にもかかわらず)、等々があります。インドネシア語の接続詞をマスターするには、まず使われる頻度の高いものをリストし、文章を作る際に使っていく事が大切だと思います。
「yang」の使い方がいまいちよく分からないという人が多いと思います。なぜならば、「yang」のような単語は日本語に存在しないからです。「yang」は様々な使い方がありますが関係代名詞として使われる事が多いです。例えば「黒い帽子をかぶる人」を表現したい場合、「人」を意味するorangと「黒い帽子をかぶる」を意味するbertopi hitamをyangでつなげて「Orang yang bertopi hitam」になります。また、主語を聞く際に「yang」もよく用いられます。例えば「誰が横浜へ行きましたか」を表現したい場合は、「Siapa yang pergi ke Yokohama」となります。名詞を修飾する際に是非「yang」を使ってみてください。
最後に、大文字と小文字の使い方です。特に、「Anda」、「Bapak」、「Ibu」、「Saudara」といった二人称の最初の文字を大文字で書くところです。英語だと「I」という一人称が大文字ですがインドネシア語では二人称が大文字で表現するのです。ここで注意してほしいのは、「Bapak」、「Ibu」、「Saudara」は二人称として使う時のみ大文字、bapak(父)、ibu(母)、saudara(兄弟)として使う時は小文字で書きます。
会話と比較したらライティングは少し難しいですがライティング力が上がるとインドネシア語の利用する範囲が広がるので是非挑戦してみてください。次回は、自宅学習のコツについてお話しする予定です。