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2016.4.4≪第23話≫ バンダラ先生のインドネシア・インドネシア語情報局【オススメ辞書・語彙力アップ教材】

皆さん、Selamat siang!! (こんにちは)

前回は、短期集中でインドネシア語を学習する方におすすめの教材と勉強の進め方について解説しました。今回は、インドネシア語の辞書と語彙力アップに使う教材についてお話しします。

他の外国語と比べたらインドネシア語の文法は簡単だと言われています。なぜならばインドネシア語には英語のような時制文法もないし日本語のような「は、が、を」のような助詞もないからです。私の経験上でもインドネシア語の初級〜中級レベルの文法を押さえるには20〜30時間のレッスンがあれば十分です。インドネシア語の能力が伸びるか伸びないかの最大のポイントは語彙力にあると思います。インドネシアにいれば毎日インドネシア語が聞けて語彙力を高めることができるのですが日本にいるとなかなか難しいです。そこで、日本にいてもしっかり語彙力をアップできる教材を紹介します。

最初に紹介したいのはインドネシア語の辞書です。私はいつも生徒さんにすすめるのは佐々木重次の「最新インドネシア語小辞典」です。この辞書は名前の通り「最新」の辞書で、2002年の第1版から継続的なバージョンアップがされていて2013年には第1.4版が発表されました。編者の方針でこの辞書は既存の辞書からデータをとらない、そして収録語数よりも収録データの質に力を入

れています。私が一番すすめている理由は、日本語の意味だけではなく日本人目線のニュアンスの説明も入っており、どんな単語と一緒によく使われているかまで載っているからです。言語が異なると概念のズレが生じるので概念の説明があるとさらに理解しやすくなります。この辞書はインドネシア語の記事や新聞を読むレッスンでも使えるし自分の単語帳を作るときにも使えると思います。

次は、インドネシア語の単語集を紹介したいと思います。一つ目は、森山幹弘の「森山式インドネシア語単語頻度順3535」です。この単語集では、レベル1の基本単語、レベル2の中級単語、レベル3の上級単語から構成されています。各単語に日本語の意味や派生語、そして例文が載っています。二つ目は、高殿良博、舟田京子の「インドネシア語基本単語2000」です。この単語集は2章から構成され、第1章ではインドネシア語の文字、発音と基本文法が紹介されます。第2章では、テーマごとに単語が分類されています。三つ目は、スリ・ネリ・トリスナワティ・ロハンディの「実用インドネシア語単語集」です。この単語集は、10章から構成され、第1章には基本単語がカテゴリーごとに分類されています。第2章から第10章までそれぞれのテーマとカテゴリーに分類されています。また、後ろの方には地名を表す単語も載っています。

今回紹介した辞書や単語集を使って文法の学習と合わせて語彙力を高めることができます。特に中級〜上級の方は多くの文法をマスターしているので語彙力に力を入れるとインドネシア語の能力がさらに伸びると思います。次回は、最後のコラムになりますが独学者向けの教材と勉強の進め方についてお話しする予定です。

 

【本日お勧めしたテキスト】
■最新インドネシア語小辞典
http://homepage3.nifty.com/sanggar/order/order.htm
※アマゾンのようなネット書店から購入ができず、また一般書店での購入もできません」。著者のウェブサイトからのみ直接購入
が可能です。もし、購入方法がご不安な場合は学校にご相談ください。

■森山式インドネシア語単語頻度順3535
http://www.amazon.co.jp/dp/4839602271

■実用インドネシア語単語集
http://www.amazon.co.jp/dp/4434188674

インドネシア語講師のシャフリル・バンダラ

インドネシア語講師のシャフリル・バンダラ

■執筆者:シャフリル バンダラ

欧米アジア語学センターインドネシア語講師
温和な性格と、感覚に頼らない論理的なレッスンで評価を頂いています。
主にビジネスレッスンを担当