カフェや電車などで年配の方が数独や何プレなどの脳トレ本を読んでいる姿を
よく見かけます。最近記憶力に不安が・・・・、などと不安に思われている方も多いでしょう。
30歳台も残り1ヶ月を切った、真のアラフォーである私スタッフも最近ちょっと自分の記憶力を信じられないケースも増えてきました。
個人的に思うところがあり、認知症予防に関して、色々と勉強してみました。結果
『外国語学習ほど認知症予防に適しているものはない!』
という結果に辿りつきました。
認知症予防で大切な事は以下の事がとくに大切だと言われています。
1、コミュニケーション
2、社会性
3、デュアルタスク(複数の作業を同時に行う事)
4、芸術的活動
5、脳の可塑性
外国語学習は、以上の大切な点をすべて満たす力があると思います。
まず、1の「コミュニケーション」これは言うまでもないでしょう。外国語はコミュニケーションを取るためのツールであり、また、語学講師とのレッスン=やり取りはコミュニケーション以外の何ものでもありません。
2の「社会性」に関しては、語学学校に通うことを前提とした話しです。毎週決まった曜日・時間に語学学校に通いスタッフや仲間、先生たちと会うことは社会的生活の一部になります。
3の「デュアルタスク」に関しては、外国語習得の一番難しい部分が効果を発揮します。文法=公式を覚え、それにコツコツ暗記したイディオムたちをはめていく。これはパズルのような作業です。これをノートの上でする事も難しいですが、コミュニケーションの中でこなすのは更に脳を使う作業です。ましてや名詞の性があったり活用の複雑な言語になると、脳は悲鳴を上げるでしょう。(良い意味で)更に、歩きながら外国語を発すると身体的な活動もプラスされ、更なるデュアルタスクとなります。
※ウォーキングも認知症予防に非常に効果的とされています。その際、ただ歩くだけではなく「息が切れるくらいのスピード」、「少し難しい計算をしながら歩く」等が大切とされており、外国語発話と絡めたウォーキングは最大の効果を発揮すると思われます!
4の芸術的活動に関して。外国語学習が芸術的?そう。外国語学習の中にも芸術=音楽に該当する要素があると考えています。特に中国語や東南アジアの言語のように「声調」がある言語は、音階をしっかり把握して発音する事が重要になっているため、音楽的感覚と近い要素があるな、と日々思っています。また、自分の好きな言語の響きがたまらない!という方も多く、音楽的趣向に似た動機から外国語を学んでいる方もいらっしゃる事からも、芸術的活動に当るのではないかと考えています。
5、最後は脳の機能的な話しですが、脳は退化したらそのままではありません。可塑性と言って、環境や自分の脳の使い方によって、閉じられていた回路が通じる事があり、努力次第で何歳になっても脳の機能は向上させる事ができる、という事です。普段日本語を話す私達にとって、外国語を話そうと努力する事は未知の回路を開拓する事です。文法・発音、どれをとっても始めての経験になります。未知の言語を学ぶ事によって、私達が幼い頃、一生懸命日本語能力を取得した時に脳が飛躍的に成長したように、今度は別の言語で別の回路を開拓する事ができるのではないでしょうか?そういう意味では、英語ではなく触れた事がない言語の方が脳には良い刺激になるかもしれませんね。
最後に、何よりも語学は勉強する楽しさ、外国の人たちと関われる喜びが味わえるものです。4で挙げた芸術的活動が重要視されているのは、この「楽しさ・喜び」が大きく関わっている事もあると思います。語学を学習する事で目標ができ、少しでも上手になりたいと思うことで日常生活が楽しくなり、張りが出ます。張りが出る事で、マインドが前向きになり、毎日の生活が楽しくなれば、認知症も少し遠ざかるのではないでしょうか?認知症は寂しい人がなるとも言われています。(100%は賛同はできない言葉ですが。)
将来、健康な頭で元気でいたいという方、是非未知の外国語に挑戦してみませんか!?