ドイツの美味しい食べ物といいますとじゃがいもやソーセージが代表的だと思いますが、他にもまだまだ美味しい食べ物はたくさんあります。
そう、例えば白アスパラガス!(Spargel)
今日はその白アスパラガスのちょっとした歴史、栽培の仕方などをご紹介させて頂きます!
アスパラガスの価値は既に古代ギリシャ人に理解されていました。
古代ギリシャの名医ヒポクラテスは緑のアスパラガスの支柱ではなく、乾いた根の部分から強い利尿作用のある薬を得ていました。
裕福な古代ローマ人にとってアスパラガスはどの祝宴でも欠かせない食材でした。
更に、ローマ帝国初代皇帝は使用人に
“任務はアスパラガスが沸騰するのに必要な時間より速く遂行されるべきだ!”
と命令の際にアスパラガスを話題に持ち込む程、彼はアスパラガスの大ファンでした。笑
古代ローマ人がアスパラガスをヨーロッパに伝え、ドイツでは初めてStuttgartの庭園で栽培され17世紀半にアスパラガスはドイツで広められ、19世紀の後半にアスパラガスが空き缶で保存されることが出来るようになり、大成功を収めます。
また19世紀に今まで緑のアスパラガスだけだったのが、他の色のアスパラガスも栽培される様になり、ほとんど土の下だけで栽培されるようになります。第2次世界大戦後
ドイツはこの頃、奇跡的経済複興だけでなく、アスパラガス栽培も驚く好景気をみせます。
アスパラガスの耕地面積は1995年から2005年だけでも約18000ヘク
タールに拡張し、国家の連邦上級官庁の調査によると2013年にはおよそ24000ヘクターである事が分かりました。
アスパラガスの栽培は準備や土地の知識も必要とされるためとても時間がかかり、
軽い砂質の土で栽培されるのが一番適しています。
ドイツでは6月が白アスパラガスの季節でトーストに乗せて食べたり、じゃがいもを添えて食べたりします!
皆様も一度白アスパラガスを食べてみてくださいね!
■筆者:Eri
中学卒業後、単身渡独。
持ち前のプロ精神と負けず嫌いで生徒さんを
引っ張る頼れる講師。
強い意志を持つ反面で親しみやすい明るさも
併せ持っています。