2016.3.11「内側にいる豚犬を超えろ!」語学、自宅学習のコツ。

Hallo!

今まではドイツの文化的なことに続いて、ドイツ語の勉強方法を一通り紹介しましたが、今日は自宅でもドイツ語を鍛えられる勉強方法をさらに紹介したいと思います!

自宅学習で一番大事なのは、「行動にうつすこと」!

「え?なにを??」って?もちろん自宅学習をです!!

「そこから??」って?ええ、そうです!

意外にね、レッスンだけで勉強して、それでしゃべれるようになると思ってる方が多いような気がします。でも残念ながら言葉の勉強を本気でやるなら、週に1〜2回語学教室(もちろん欧米アジア)に通うだけでは、上達はそんなに早く見られないんですよね…

お仕事に家事に育児に友達付き合いに恋人に趣味…いろいろあるのはわかってますが、それでも毎日少しだけでも勉強をするとだいぶ差がついてきますよ!

レッスンだけだと、教えること、つまり説明することとその説明したことを実際に使ってみることを限られた時間の中でしかできません。でもその説明された文法や使い方などを自分の頭に入れるのはやっぱり自分にしかできないわけですよね…

なので自宅勉強を実際に行動にうつすのが大事です!!

一応前にも紹介した、日記を書くというのはその中の一つの重要な役割です。

それ以外には、例えば単語を必ず覚えられるコツがあります:

「日替わり単語ボックス」のことです!

ネーミングはいまいちですが、実は、これで記憶力もばっちりになります。

以下、日替わり単語ボックス・作り方のご紹介です!

 

5段ぐらいある単語ボックスを作ります。

必要な物は、「単語ボックスになるもの」とそのボックスにしまえる大きさの、「単語を書けるカード」だけです。ボックスは厚紙でできたものでもいいですし、100円ショップの小物入れでもいいですし、最悪ボックス形じゃなくてもクリアファイルでもなんでも、5段ぐらいに分けられるものであればOKです。

 

単語をメモする

新しく出てきた単語やイディオムを単語カードにひたすらメモります。一気にやるより、出てきたときにすぐメモる習慣をつけると楽ですよ。カードの表にはドイツ語で裏は日本語ですね。ここまでは単語帳と全く変わりません。その単語カードを全部ボックスの1段目に入れます。

 

単語ボックスをスタート!

とにかくカードを見ておさらいをするとき、ちゃんと分かっていた単語だけをボックスの2段目にうつします。分からなかった単語はそのまま1段目に戻します。初日はこれだけで終了です。

翌日は、1段目と2段目を両方復習します。

1段目の単語は前日と同じ様に覚えたとき2段目へ、覚えられなかったとき1段目へ戻す。

2段目の単語は、前日まだ分かっていたはずなのに…「あれー?」ってなることもあると思います。その忘れてしまった単語は、1段目に戻します!そして2日目でも覚えていた単語を3段目に入れます。

 

毎日繰り返して、単語カードをどんどん移そう!

これから毎日この繰り返しですが、実は1段目は毎日見る、2段目は2日に一回、3段目は3日に一回、4段目は4日に一回、5段目は…もうわかりますよね?

5日に一回しか見ていないのに、まだ覚えてるって単語は、多分無事に脳みそに浸透しました。いつでも引き出せるはずです。なのでカードはポイでいいです。

新しいカードを入れるスペースができましたね!

1段〜5段の共通点は、忘れちゃった単語だけは、どの段に入っていたとしても1段の振り出しに戻るわけです!なのでなかなか覚えられないという単語は腐れ縁になるので、最後に「あーまたこれか…覚えられないやつだよね」という風にその単語を覚えてしまいます(笑)

単語ボックスでは、毎日5分〜10分ぐらい勉強をしましょう!

 

なんかやり方の説明を書いてみたらちょっとゲームの説明書を書いてる気分になりましたが、実は、これって単純だけどなかなか効く自宅学習方法なんですよ!

最初の「ボックスとカードを揃える」のが面倒くさいけど、そんなので負けないでほしいです!ドイツ語ではこういうときにden inneren Schweinehund überwindenと言います。直訳すると「内側にいる豚犬を越える」ですが… 由来を聞かないでくださいね。ボクも同じぐらい不思議に思ってますよ(笑)でもドイツ人はみんな知ってますよ、内側の豚犬のこと。その内側に隠れてるらしい豚犬が、どの人間でもいるらしくて、面倒くさいことを怠けるようにするんです。だからぜひ、内側の豚犬を越えましょうね!

このイディオムでボックスの最初のカード内容できたじゃないですか?꒰  *‾ʖ̫‾ ꒱

早速スタートしましょうね!

今日も、実体験済みの自宅学習方法でした!役に立つといいですね!

Also dann, bis nächste Woche!(では、また来週♪)

 

 

■筆者:レンメル ダビッド ナタナエル

マンガ家になるため来日し、現在はドイツ語講師、マンガ家、マンガ講師
として活躍中。ドイツ語講師としては、日本語を高いレベルで習得した経験を
活かして、論理的でわかりやすいレッスンが評判。
何よりも楽しくレッスンを進める事で生徒さんの継続率も非常に高い先生です。