2016.3.18ダビッド先生のドイツ情報局【学習でメディアをフル活用!】

Hallo!

今までは様々な学習方法を紹介しましたが、今日は≪学習のコツ編≫が最後です。最後に、ドイツ語をうまくなる方法をもう一つか二つ紹介したいと思います!

勉強というのは、大変なことです。皆さんも同意するでしょう。「あー勉強しなきゃ」と思うと、なかなか進みませんね。「通勤の電車で勉強する!」→寝ちゃった→「仕事の後勉強する」→眠い→「明日やるか」という感じの日は誰でも経験したことあるでしょう。とにかく大変なことは後回しにしちゃうことも多いですよね。そこで、もっと楽しく勉強ができるように、「勉強と思わない」というのがいいですよ!簡単に言いますが、いったいどうしたらいいの?と思いますよね…まあもちろん全ての勉強をこれで免れることはできません。前回まで紹介してきた勉強方法はやっぱり必要に違いないです。だけど、それを全部やり遂げたときに、「楽しみにできる何か」があるといいですよ。最初だけ我慢して、ある程度の語学力がついたら楽しく上達を目指すということですね!語学学習はお金もかかりますし、先生と時間を合わせるのも場合によって難しいときもあるかもしれんません。教室では基礎の学習、ロールプレーでの応用、それに「正確に」ドイツ語を使う場所です。それ以外、自由にドイツ語を試す場所もほしいですよね。できるだけお金もかけずに気軽にできる何か。

そこで、オススメするのは、「タンデムパートナー」です。

タンデムパートナーというのを初めて聞いた人もいるかもしれないので簡単に説明しますね。つまり日本語を勉強中のドイツ人と仲良くなって、手紙やメールの交換、スカイプ、又は場所が近ければ実際に会って話すことです。向こうは日本語を勉強したいので、半分日本語でのやり取りになりますが、自分もその時間の半分ドイツ語を実際に使う時間にできます!お互い自由に楽しく外国語を、初心者同士で応用するわけですね。

学校の講師はだいたい日本語がぺらぺらというのが一つの条件ですし、教える時に欠かせないことですが、逆に自分のドイツ語のレベルと同じぐらいの日本語レベルしかない外国人とやり取りをする事も、また勉強するものがいっぱいありますし、間違っても気にならないはずです。

「タンデムパートナーがいいと思うけど、どこで見つかるの?」という人もいると思います。

今は結構ネットでそういう紹介のサイトもあったりしますのでぜひ一度ググってみてください。

ボクが昔japan-guide.comというサイトでペンパル(メル友)を探して、日本人の方とメールの交換をしたのを覚えています。もちろん相性とかもありますし、途中で返事が来なくなる人もいますけど、もしそうなった場合そこで「自分が変なことを言っちゃったのかなあ…」と思い詰めないでくださいね。語学ってそういうものです、変なことも言います。でもそれは実際言った本人以外誰も大して気にしないんですよ。だって頑張ってる学習者というのが伝わってますから!

1人でできるもう一つの方法は、ドイツ語で映画を見ることです。ハリウッド映画はもちろん、日本の映画もアニメの多くもドイツ語の吹き替え版があります。好きな映画があればだいたい内容もわかるし、セリフもある程度覚えていますよね。なので同じ映画をドイツ語の吹き替え版で見直すと、「こういうドイツ語になるんだ〜」というのがわかります。インターネット上でいろんなドイツ語の映画も見れるので、ネットを使うと便利ですが、登録したり面倒なサイトもあるので、一番簡単な方法はドイツからAmazonとかでDVDを輸入することです!

DVDの良い所は、字幕も選べるところです!ドイツ語吹き替え+同時にドイツ語字幕表示にすると、早口の人でも分かりやすいはずです!ドイツではDVDはそんなに高くないので、気軽に買えると思います。好きな映画ならコレクションにもカッコいいですよね、ドイツ語版も持ってるんだなんて(笑)

ちなみに、ドイツでは洋画の吹き替えが基本的に上手で、フィットしますけど、アニメはたまにひどいものがあります… 英語圏のアニメの吹き替えよりはマシですが。洋画は、ドイツは昔から吹き替え文化が強く、映画館では吹き替え版だけしか見ることができませんので、移住する人も早くなれましょう♪(慣れなかったらDVDで字幕版を見れます!)

もう一つの提案は、ドイツの音楽を聞いて歌詞の翻訳に挑戦する方法です!

洋楽が好きで聞いていて、でもいったい何を歌ってるんだろうとふと気になる瞬間は誰だってあるでしょう。ググってみると「へえ〜こんな歌だったんだ〜」と和訳を見て悟ります。

ドイツの歌手は、90年代ではみんな英語で歌を歌ってました。80年代はドイツ語ブームで「Neue deutsche Welle」という独特な音のエレクトロ派音楽が流行っていましたが、それが逆に90年代の英語ブームを引き起こしたようです。今になってまた「なぜ英語?せっかくドイツ語という美しい言葉があるんだからドイツ語で歌いましょう」というのが一般的になってます!そのはじまりを刻んだバンドの一つは、ボクも大好きだったSilbermondなんですが、本人達は「私たちの英語は不十分だっただけでしょうが、ドイツ語で挑戦してみました」とインタビューで答えています。それがウケて今ドイツでは民族音楽やヨーデル以外でも、普通に洋楽だけどドイツ語!のカッコいい曲で溢れています。

ちょっと脱線しましたが、ここでやっとまたお勉強の出番。そのドイツ語の音楽で自分の好きなジャンルを見つけて、いろいろ聞きましょう!そして、ハマったら気になった曲の歌詞を調べて、翻訳に挑戦することです!もちろんこういう詩的なものを訳すのにはある程度の語学力が必要ですが、チャレンジは大事です!レベルA2かB1まで進んだ人にはいいでしょう。難しい曲と簡単にわかる曲もあるし、とにかく、ドイツ語を歌ったときの響きをカッコいいと思って(内容を)知りたいという気持ちを駆り立てやってみましょう!

ここで紹介した映画、音楽以外でも、好きなものがあればなんでもいいのですが、好きなものと勉強を結びつけることが本当に近道です!

「勉強いやだなあ」が「早く知りたい」にすり替わって、いつの間にか言葉オタクの心が胸の中で目覚めてわくわくの語学ライフのはじまりですよ〜

ぜひ自分にあったものでお手試しを♪

Also bis dann

(それでは、またね)

 

ドイツ語講師:レンメル ダビッド ナタナエル

■筆者:レンメル ダビッド ナタナエル

マンガ家になるため来日し、現在はドイツ語講師、マンガ家、マンガ講師
として活躍中。ドイツ語講師としては、日本語を高いレベルで習得した経験を
活かして、論理的でわかりやすいレッスンが評判。
何よりも楽しくレッスンを進める事で生徒さんの継続率も非常に高い先生です。