皆様いかがお過ごしでしょうか?
コラムも残すこと後5回となってきました。
あと5回でまだドイツの色々な豆知識をお伝えできればと思います。
今回のテーマはドイツの宗教、永遠のテーマですね。さてドイツでは一体どのような宗教が信仰されているのでしょうか?
ドイツ人の半分以上は教会のメンバーで約28%がカトリック信仰、そしてまた28%がプロテスタント信仰です。ドイツの南西はたいていカトリックで形成されていて、(バイエルンそしてバーデン・ヴュルテンベルグ州はカトリックの教義の中心であり)中央部、そして北部はどちらかというとプロテスタントで形成されています。東部は当時のDDR(ドイツ民主共和国)共産主義が宗教を弾圧したため、今日そこに住んでいるたいていの人々は無宗教です。この様に、ドイツ人は実はポーランド人、イラン人またはイタリア人と比較した時彼らよりも信心深くありません。
宗教の役割は年々少なくなっていて、沢山の人々が教会から退会しているのが現状です。
田舎に住む人々は都会に住む人々に比べて比較的宗教的で、宗教的習慣は都会より田舎地域で大事にされています。例えば日曜日はキリストの為の休日ですので、小さな村では隣人が洗濯物を干す、または洗車するといった「日曜日のお仕事」は好まれないのです。
そして、またそのような小さな村でお客様としてお食事に招待された時、食事前に皆でお祈りするという傾向もまだ見られます。
国家が宗教を決め、宗教を自由に選択できなくなり宗教戦争(例えば17世紀に起こった30年戦争)が最終的に起こったという、悪い経験を以前したため、政治と宗教はドイツでは分離されています。
教会は今日もはや政治をとらず、司牧と社会福祉の仕事を引き受けています。
教会は教会のメンバーに所属している労働者から一人ずつ月30ユーロの教会税を取り財政的に援助されています。
ドイツでは他にも、約500万人のイスラム信者、ユダヤ教徒そして仏教徒、シーク教徒が存在します。
■筆者:Eri
中学卒業後、単身渡独。
持ち前のプロ精神と負けず嫌いで生徒さんを
引っ張る頼れる講師。
強い意志を持つ反面で親しみやすい明るさも
併せ持っています。