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2016.1.22≪第12話≫ ダビッド先生のドイツ・ドイツ語情報局 【ドイツの遊び方事情】

Hallo!

最近寒いですね〜 いよいよ冬本番です!
前回と前々回は政治や経済など難しい話題でしたが、今日はドイツ人は自由時間によくするFreizeitbeschäftigung(フライツァイトベシェフティグン=遊び方)について書きたいと思います!

やっぱりどこでもイマドキはメディアが生活の一部ですよね。ドイツ人ももちろんテレビを見たり、ラジオを聞いたり、本を読んだり、ゲームをしたりします。でも日本ではそんなに一般的ではない遊び方もいくつかあるので、その辺を紹介したいと思います…!

日本の田舎はどうかわかりませんが、東京で友達と会うとなると、やっぱり居酒屋が一番人気なのではないでしょうか?でも実は、ドイツには居酒屋はないんです!
もちろんビアガーデンやバー、レストランやカフェとかはありますが、日本みたいに、お酒も飲めて、料理も食べれて、さらに大人数で「くつろげるスペース」という様な形式ではありません。(最近は日本風居酒屋が所々できましたが、床に座ってくつろぐスペースより、タッチスクリーンのパッドでオーダーができる便利さなどを輸入してる形です!)。

じゃあ、居酒屋がなければ、ドイツ人は普段どこで集まるんですか?!気になりますよね。
答えは… Zu Hause(ツーハウゼ=お家)です!
つまりいわゆるホームパーティ。ドイツではそれが普通なので、「ホームパーティ」という言葉はありませんが… 「集まろう〜」ってなると、「誰かの家だよね〜」というのが常識。
家は基本的に日本の家よりは広めです。だから人を呼びやすいです。誕生日も何歳になっても、ドイツ人は大きく祝うので、数十人を家に招待して、誕生日パーティをします。広めの地下室などにダンスができるパーティルームを作ってる家庭も少なくないと思います。
持ち寄りパーティもあれば、招待する人がビュッフェやがんばり屋さんだったらコースメニューを用意する場合もあります。

もちろんドイツ人はレストランとかに全く行かなくはないんですが、外食は日本ほど多くなくて、特別な時にしか行きません。出会いがしたい人や、友達と仕事帰りとかちょっとだけしか会う時間がなければバーとかに行くかな。

複数の友達が家で集まるとよくやるのは、Spiele(シュピーレ=ゲーム)です!しかし、これはプレステとかではなく、テーブルゲームやボードゲームのことです!
ドイツのゲーム文化はすごいですよ!日本は、テレビゲームはたくさんありますが、ドイツはソーシャルゲームも超一般的です。日本のテレビで芸能人もたまにクイズゲームやリアクションゲームとかやりますよね?テレビで他人がやるのを見るよりか自分でやればいいのに!といつも思っちゃいます。とにかくドイツでは集まりにはゲームがつきものかも。ゲームの種類は山ほどあるので全部紹介すると来週まで書き終えられないと思いますが、うちで人気なゲームを紹介します。

一つ目は”Tabu”(タブー)です:人数が二つのグループに分かれて、カードに書かれた言葉を自分のグループに説明するゲームです。その説明で使ってはいけない、つまり名前通りタブーの言葉も五つ程カードに書かれています。もちろん超使いたくなるような言葉です。1分間しかないので、ばーってしゃべってグループに説明をし、説明してる言葉を当ててもらいます。グループの人はみんな、がーって思いつくまま正解かも!?と思った言葉を言いまくります。1分間でできるだけ多くのカードの言葉を説明し、説明が通じて回答が出ればポイントを稼ぐゲームです。具体例で言うと、例えば「カンガルー」という言葉をグループに説明するのにタブーの言葉は「袋、ジャンプ、動物、オーストラリア、跳ぶ」だとします。さあ、この条件で1分で「カンガルー」を説明どうぞ♪ というようなむちゃぶりゲームです(笑)
だいたいこうなります:説明者「生き物!ほ乳類!」グループ「豚!牛!イルカ?!」「違う大陸!南半球の!」「アフリカ!像?」「ううん、もっと右!」「え?オーストラリア?!」「そう!そこのほ乳類!赤ちゃんを運ぶやつ!」「赤ちゃん?あ!カンガルー!」「そう!ふ〜」
一瞬ほっとしますが、時間が残ればすぐ次のカードを…
想像できるかわかりませんが、すごくテンポのいいゲームなので楽しいですよ〜

あと”Activity”(アクティビティ)というゲームも好きです。形式が似てますが、説明をする言葉にタブーワードがつかない代わりに、言葉自体は難しいです。「磁界」とか。そして説明の他、1分以内にカードに書かれたものを「絵で描くチャレンジ」と1分以内にみんなの前で「無言劇チャレンジ」もあります。たとえば「メルヘンのお城」を描くとか。もちろん「お城」だけという回答では正解にはなりません。それとも無言劇で「模型飛行機」を演じるとか。「模型」とかプラスアルファされる言葉をいかに工夫してグループに分かってもらえるかがポイントです。
他には普通のボードゲームとか、本当にたくさんの知識がないとできない超上級クイズゲームもあったりします。
こういうゲームは頭も使うし、一人ひとりの個性が出るので、とても楽しいですよ〜

これはどちらかというと寒い季節の娯楽ですが、暖かくなるとドイツで一番人気なのはアウトドアな遊びです。

多くの人は庭を持っているので、庭のケアが自由時間の遊び?場合によっては仕事?です。夏は、夜の11時まで明るいので、庭で過ごす時間が長く、バーベキューもしたりしますので、やっぱり庭をキレイにしたいですね。休みを一日外で過ごす場合も少なくないです。みんなで朝ご飯を庭でとってから、花の水やり、日向ぼっこやスポーツしたり、夕方はバーベキュー、夜は野生のハリネズミに食品の余り物を少しだけ出したりとか。
マンションに住んでて庭がない人はSchrebergarten(シュレーバーガーテン=市民菜園)を借りたりします。そこで自然農業をして、農薬の使ってない自家製野菜を作ってる家庭もあれば、花を育ててただ夏の満喫できるスペースとして使っている人も多くいます。

ドイツ人は自転車が好きなので、家族や友達でサイクリングツアーとかもよくします。やっぱり自然に出かけたりするとリフレッシュができますね。
こうやってお金を使わずにできる遊び方はいっぱいあります。

お金を使うヨーロッパの遊びといえば、やっぱり舞台ですよね。ドイツは劇場が多く、大切な文化です。国立劇場は全国で140軒、私立は220軒あります。さらに別の形式の舞台は320軒あります。
今は映画や他のメディアの魅力と低コストのため、若い人で劇場に足を運ぶ人がかなり減っていると思います…

自分があんまり興味がないだけで忘れてはいけないのは、ドイツの国民的スポーツ、Fußball(フースバル=サッカー)です。ほとんどの人はサッカーが大好きで、テレビで見ています。ボクの実家の近所は日本の内田選手がいるシャルケアリーナで、シャルケが好きな人がとても多い地域です。
シャルケの試合があると、実家の下の階に住んでる人のシャルケ旗がピンと上がってボクの部屋の窓の前で日差しを奪われたのが苦い思い出です(笑)そして勝っても負けても、下の人の声が大きく「うおおおおああ!!」と漏れてきます(笑)
若者の遊びでサッカーをやるのもやっぱり人気がありますね。ちなみに、日本人の男の子は子供のとき野球選手になりたいと同じように、ドイツ人の男の子はサッカー選手になりたいと答えてます。(野球はドイツでは全く人気がないです)ところで、女の子の、将来なりたいお仕事の一位は獣医さんです。

動物といえば、ドイツ人はペットを飼ってる人が多いです。特に大型犬が人気です。ペットホームにたくさんの里親を待ってる動物がいるので、動物をペットホームから引き受ける形が多いです。しかしどうしても、自分の家でペットが飼えない人用、「犬と散歩」仕組みがあります。ペットホームの犬と仲良くなってから散歩に連れていったり世話したりすることができます。ペットホームにとっても大切な人力になりますし、ホームも犬もペットを飼えない人もみんなが得するシステムです。子供のときにおばさんと一緒によく行きましたよ。結局おばさんが何度も行くうちに犬に惚れて、お家に迎える決断もできるようになりました。

そんな感じで、ドイツには、日本と少し違った遊び方もいっぱいあります。
いかがだったでしょうか?

それでは、来週からは文化よりも、語学についての記事に集中したいと思います♪

写真:一つは「タブー」(ちょうど「寿司」を説明するカードです!タブーワードは日本、お米、のり、魚、お箸)そしてもう一つは父親の家の庭です。

一つは「タブー」(ちょうど「寿司」を説明するカードです!タブーワードは日本、お米、のり、魚、お箸)

「タブー」(ちょうど「寿司」を説明するカードです!タブーワードは日本、お米、のり、魚、お箸)

ダビッド講師の父親の家の庭

父親の家の庭