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2020.2.12アントニーナ先生のロシア・ウクライナ情報局【ライティングに慣れる】

皆さん、こんにちは。Здравствуйте! (ズドラーストヴィチェ! )
欧米・アジア語学センター、ロシア語講師のアントニーナです。
今日のトピックスは、「ロシア語のライティングに慣れる」です。

さて、日本語には見た美しさがあります。学生さんのノートの取り方や、メモ、手紙に至るまで、丁寧に書きます。日本人は書いた文章の文字に感情が込められています。ですから、今でも大学のレポートでは手書きで行われるのでしょうか。漢字は右脳で読みますので、心がこもれば、なおさら感情が伝わりやすいですね。

当校でロシア語を学ばれる皆さんは、書き方もしっかりと学んでいるはずです。そう、ロシア語は日本語のように「留め、はらい」など、徹底された書道や書写はありませんが、書くことには独自のしきたりがあります。まず、ウクライナやロシアでは、丁寧に書くことは、小学校低学年から徹底されています。私がソ連の国立小学校に通っていた時は、ノートには美しい筆記体で書くことを徹底的に教え込まれ、鉛筆の使用は禁止されていました。鉛筆を使用すれば何回でも消しゴムで消して書き直せるため、字が上手くならないと考えられていたのです。私の筆箱には鉛筆が入っていた記憶がありません。ですので、今でも私がロシア語を筆記体で書くと、日本人の皆さんは、丁寧できれいであることに驚きます。

さて、ロシア語は以前のブログでも単語がとても長いと書きましたね。しかも同じ内容の文章でも、英文の約1.8倍の長さになります。長い単語、長い文章であるが故、読み手にとって読みやすいように、きれいに書くべきであるとの思いがどこかにあるのかもしれません。英語のライティングはブロック体と筆記体があり、ネイティブの方は自己流のブロック体で書かれているのを目にしますので、英語については書き方のルールは、ロシア語ほど厳しくはないように思われます。

ロシア語の書き方は、一般的に筆記体です。ブロック体で書いてもいいのですが、非常に時間がかかってしまいますし、一般的ではありません。ブロック体は印刷物やコンピュータが主体です。日本の生徒さんは、きれいに字を書くことには慣れていますので、ロシア語の筆記体のルールさえ覚えればネイティブのように書くことができるようになります。

書くことを重視する生徒さんには、特別にロシア語ライティングの宿題をお出ししようかと思います。
それでは、次回まで。До свидания! (ダスビダーニャ! それでは、また!)

アントニーナ講師