2020.3.25許先生の中国・中国語情報局【リーディング学習のコツ①】

みなさん、こんにちは。大家好!
欧米・アジア語学センター、中国語講師の許です。
今日のトピックは、「リーディング学習のコツ①」です。

今日は中国語の学習において、リーディング学習のコツについてお話をします。
言葉の勉強は一つのポイントが繰り返すことです。発音も、語彙も、聞く練習でも話す練習でも、繰り返すことがとても大事です。もちろん、リーディング学習も例外でなく、繰り返す練習、いわゆる多読する練習が必要です。

・多読する前の予備段階:単語と文法を復習する

中国語教材にある単語や文法事項をよく復習することをまず大前提にしておきましょう。単調に単語や文法を羅列して覚えるのではなく、教材にあるテキストを中心に復習する方がより効果的です。テキストを復習する時に、まず朗読して単語や語彙の意味が分かるかどうかをチェックします。分からない単語や語彙があっても、
文章の全体を把握するため、すぐに発音や意味を調べないでください。1回朗読し終わったら、分からない単語や語彙、使い方が分からない文法事項を調べてノートにつけてください。そして、文法事項について、実際にテキストの中でどのように使われているかをよく気をつけて、できれば暗記することが一番いいです。

・多読する練習

単語や文法を一通り押さえたら、多読する練習です。
中国語教材のテキストをよく読むことは無論です。教材以外に、いくつか読むリソースをご紹介します。

1)中国語学習サイト

http://www.chinese-learning.cn/?fbclid=IwAR01V4OtuMrA7AUBkk5mRcC89CTVtB-7Vh-GofhyO9TlDgV3cHLtU7-WGf0#/web
お勧めするポイント:学生向けの内容もあるし、大人向けの標準語試験の内容もあり、さらに海外の学習者向けの内容まであってとても充実していることと、無料に手に入ることです。ただし、利用するのに、電話(中国本土の番号のみ利用可)もしくはメールでの登録が必要です。

2)検定試験の読解のテキストを読むこと

検定試験の読解テキストはほとんど質の良い文章で、繰り返して読むことにより、リーディング能力が養えます。また、検定試験のテキストなので、読む時に試験通りに規定された時間のうちで読むことで、短時間で集中的に読む習慣にもなります。一石二鳥ですね。

読む練習する時に、分からない単語や文法と遭遇したらすぐ辞書を引く方がいるかもしれません。必ず毎回辞書を引く必要はないと思います。なぜかというと、リーディング能力に重要なポイントは文章の全体像を理解することです。文章を読む時、頻繁に辞書を引いていたら、文章を読むテンポが悪くなり、それに文章の主旨への理解にも支障を与えます。もちろん、辞書を引くなというわけではありません。文章の主旨と極めて関係の深い文や語彙、また文法が分からなければ、それをしっかり調べる必要があります。他に辞書を引かなくても進めるぐらいならば、読み続ける方をお勧めします。

最後に、個人的なお勧めになりますが、中国語の現代詩をぜひ読んでみてください。“汪国真”“顾城”“北岛”この三方の詩が現代中国語で書かれてどれも優れていて、中国の詩の美も感じられます。

例えば、以下の顾城の詩をご覧ください。

远和近
顾城

一会看我
一会看云
我觉得
你看我时很远
你看云时很近
遠くと近く
顧城
君は
僕を見てくれたり
雲を見たり。
僕を見てくれた時、
近くにいる。
雲を見る時、
遠くにいると感じる。

以上は中国語リーディング学習のコツ①です。
次回は、中国語リーディング学習コツ②についてお話しをします。
また今度よろしくお願いします。
下次见!

中国語講師 許 家瑶

筆者・中国語講師 許 家瑶