みなさん、こんにちは。大家好!
欧米・アジア語学センター、中国語講師の許です。
今日のトピックは、「ライティング学習のコツ②」です。
先週は1)ダラダラなんでも書く日記という方法をご紹介しました。今週はその次のステップ
2)テーマを絞って書く日記という方法についてお話しをします。
ダラダラなんでも日記を書く段階を経て、これからテーマを絞って日記を書くことになります。理想としては、中国語の作文集を入手することがとてもオススメです。特に、大学受験の優秀作文集(中国語で『高考优秀作文』と言います)にたくさんのいい文例が載っていて、どれも作文の模範になります。
参考サイトをご紹介します。(こちらをクリック)
大学受験の優秀作文集がある場合では、それに沿って少しずつ文章の構成を分析して真似て書くことがオススメです。
一方、なかなかその大学受験の優秀作文集が手に入れない場合は、中国語講師の指導を受けながら、テーマを絞って書く練習をするしかありません。
テーマをさらに具体的にいうと、叙述と論述に分けられます。叙述的なテーマは本を読んだ感想や思い出、感動した話などを、ダラダラ書くのではなく、書く焦点を一点に絞って日記を書く練習です。
例えば、去年上映された「ジョーカー」という映画の感想を中国語で書いてみることにしたら、以下の構成が考えられます。
①映画を見るという基本情報を書きます。 (ジョーカーを見た場所、いつ見た、誰と見た、いわゆるwhere,when,whoを紹介する部分です。 |
②感動した部分を書き出して感想を書く部分です。 具体的にどのようなことに感動したか、あるいは悲しかったのか、を書きます。 |
構成2の部分はとても難しくてなかなか書けないと学習者の声が聞こえそうです。そこで中国の読書・映画・音楽を紹介するサイト「douban」(https://www.douban.com/)をオススメします。そのサイトには、たくさんの人が読書感想や、映画鑑賞のコメントがアップロードされています。「ジョーカー」を見て感動したけれども、中国語でどのようにに書けば分からない時に、先ほどおすすめした「douban」に載っているコメントを読んで、似たような表現を探して日記に書いてください。他に、まず感想文を書いて、次に「douban」にある感想と比較してより中国語らしい表現を勉強する事もよい方法です。こうやって繰り返して書くことによって、だんだん書く能力が養えます。
叙述文は大体ご紹介したように二つの部分があります。感想や思い出などの叙述文を書くことは自由で特には制限がありません。基本の構成にいかに花を咲かせるかはそれぞれの学習者のオリジナリティーによります。教師の働きはそのオリジナリティーをいかに中国語で表現するかをサポートする役割です。文面で説明することがとても限られているので、この段階の学習には教師の指導が欠かせません。
論述する文については、さらに難しさが一ランク上がります。論述文に関する練習は専門書を読みながら、教師と討論しながら行う練習になりますので、興味がある方がいらっしゃったら、ぜひご連絡をいただけますようお願いします。
今週は以上の内容でした。また来週よろしくお願いします。
保重,下周见。