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2015.10.5≪第24話≫ナターリア先生のブラジル・ポルトガル語情報局   【ご縁】

皆さん今回が私の最後のコラムになってしまいました。

お忙しい中、目を通して下さった皆様。読んで下さった皆様。「いいね」を押して下さった皆様。本当に、本当にありがとうございました。私事で申し訳ありませんが、私の父と母は福島県で生まれ育ち、戦後の移民政策によりブラジルへ渡りました。移民後は、それまでと違う環境で生活していく中で、色々な苦労をされたと思います。言葉の壁、文化の違い、考え方の違い。そんなことが影響しているのかは分かりませんが、小さい頃から親に言われていた事があります。それは「知り合った人は『ご縁』があっての事だから」という言葉でした。また「その出会いへの感謝、人への感謝を絶対に忘れてはいけない!!!」とも言われて来ました。私が若かったせいかも知れませんが、正直あまりピンと来ていませんでした。ところが、数年前に京都の有名なお寺のお坊さんの「ご縁」というテーマの講話を聞きに行った時、今まで両親に言われて来た事が深く、深く心に響きました。
「ご縁」、本当に綺麗で意味深い言葉…ですね。私は生徒様との出会いを含め、いろいろな方との出会いをとても大切にしています。教師と生徒という関係ではなく、人と人との「ご縁」ですね。今まで生徒様には教えるより教わる事も多かったですし、この仕事を通じた出会いに本当に感謝です!!
またブラジルに仕事で行かれる方々、趣味でポルトガル語を習いに来られる方々との出会いを繰り返してきましたが、皆様にも、先生との出会い、学校との出会い、ブラジルとの出会いはすべて「ご縁」だと思って下さると私も嬉しく思います。
ブラジル人は友達や出会った人々を、その日から「meu amigo」(私の友達)と言います。それはある意味「ご縁」を大事にしている表れだと思います。ブラジル人の暖かみは「ご縁」を大事にしているからかもしれないですね。
時にはあの人と出会わなければ。。。と思われる事もあるかも知れません。それは日本であろうが、ブラジルであろうがあるかも知れません。でも、そんな出会いであって、その出会いからも何かを教えられることがあるかも知れません。
生きている間に世界中の人々と会いたくても、それは現実的には不可能との調査結果を目にしたことがあります。確かに色んな言語で「長いようで短い人生」、英語で「Time flies」、ポルトガル語では「A vida parece longa,mas é curta」というように、同じニュアンスで人に与えられる時間は限られていることが表されてます。ですから出会いは限定的にならざるをえませんよね。でも別の見方をすれば、これだけ多くの人々が世の中にいるのに、特定の人としか出会えないということは、やっぱりそれぞれの出会いに意味があると考えてしまいます。ですから、すべての出会いに感謝です!!
今までお忙しい中お時間を下さって。。muito,muito obrigada!!!!!!!

星 ナターリア 淳子

星 ナターリア 淳子講師