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2015.10.22≪第1話≫ バンダラ先生のインドネシア情報局【皆さんこんにちは!!】

皆さん、こんにちは。

はじめまして、インドネシア語講師のシャフリル・バンダラです。これから半年間、週に一回インドネシアについての記事を書きます。インドネシア語をはじめ、インドネシアの文化、インドネシアの経済、等々を発信していきたいと思っています。読者の皆様にもっとインドネシアのことを知って興味を持っていただけるような記事を書いていきたいです。

本日初回の記事では、私の自己紹介を兼ねてインドネシア人の名前についてお話しします。私の名前をアルファベットで書くと「Syafril Bandara」になります。自己紹介をする度にどれが名前でどれが苗字なのかとよく聞かれますが、実はどちらも名前で苗字はありません。もちろん父と母は私と違う名前を持っています。インドネシアではいくつかの民族を除いて一般的に苗字はありません。また、私の場合だと「Syafril」と「Bandara」の2語から名前が成り立っています。他のインドネシア人の名前は1語から成り立っている人もいれば3語、4語、5語から成り立っている人もいます。

インドネシア人の名前から何がわかるかというと一つめは民族です。例えば、インドネシアの初代の大統領の「Soekarno」と2代目の「Soeharto」は二人共ジャワ人です。ジャワ人男性の名前は「o」という文字で終わる傾向があります。6代目大統領の「Susilo」と7代目大統領の「Joko」もジャワ人です。ところで、私の名前を聞くインドネシア人はすぐに「あなたはミナンカバウ人ですか」と聞いてきます。「Syafril」という名前を持っているミナンカバウ人が多いからです。また、「Dede」のような繰り返しのある名前はスンダ人によく見られます。そしてバリ島では、「Wayan」、「Putu」、「Made」、「Nyoman」、「Ketut」という語を使って子供の生まれ順として子供の名前につけるという習慣があります。民族によって名前の傾向や特徴があるので名前からどの民族なのかある程度予測することが出来ます。

次に名前からわかることは宗教です。例えば、イスラム教徒は聖典コーランから名前を選ぶことが多い、すなわちアラビア語から名前をつけます。また、預言者の「Muhammad」という名前を持っている男性も多いです。私が通っていた公立学校では各クラスに、「Muhammad」という名前を持っている男子生徒は一人以上いました。そしてキリスト教徒だと、女性は「Maria」、男性は「David」のような名前を持っている人が多いです。
今度、インドネシア人に知り合う機会があれば是非名前からその人の民族や宗教を予測してみてください。

インドネシア語講師のシャフリル・バンダラ

インドネシア語講師のシャフリル・バンダラ