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2014.4.11≪第24話(最終回)≫ バンダラ先生のインドネシア・インドネシア語情報局【独学について】

皆さん、Selamat siang!! (こんにちは)

前回は、インドネシア語の辞書の語彙力アップに使う教材について解説しました。今回は、独学でインドネシア語を学習している方に勉強の進め方とおすすめの教材についてお話しします。

最初にインドネシア語は独学で習得できるかについてお話しします。インドネシア語で会話したい、インドネシア旅行で現地の人とインドネシア語で話したり買い物したりするという目的であれば独学でインドネシア語を習得出来ます。しかし、仕事でインドネシア語を使ったりインドネシアのニュースや新聞で調査したりする、というレベルを求めるのであれば独学だけでは難しいです。

これまで私はインドネシア語を独学で勉強している、という方に数人会ったことがあります。その方々とはインドネシア語で会話をして何も違和感はありませんでした。その方々に共通した勉強方法とはなんでしょうか?

それは、常にインドネシア語を話す環境を自分で作っているのです。今回はインドネシア語の会話を独学で勉強することについて話を進めていきます。

インドネシア語の会話をマスターするにはどうすれば良いかについて説明します。一つ目のポイントは二つあります。基本文法と表現の理解と語彙力です。基本の会話は質問と答えから成り立っています。そこで、インドネシア語でどのような疑問詞があるか、どのような質問の仕方があるか、そしてそれぞれの質問に対してどのように答えれば良いかといったところから勉強すれば良いと思います。インドネシア語の疑問文の作り方は簡単です。肯定文で聞きたい単語(部分)に疑問詞に変えれば良くて構造を変える必要はありません。例えば、Ini buku (これは本です)という肯定文に対してbuku(本)の部分を疑問詞「apa」に変えれば、ini apa?(これはなんですか)という質問になります。また、Sekarang jam 9 (今9時です)という肯定文に対して9の部分を疑問詞「berapa」に変えれば、Sekarang jam berapa?(今何時ですか)という疑問文になります。こう言った「質問—答え」形式の会話を理解すれば会話を始めることができるし、他の人に声かけられた時も対応出来ます。二つ目のポイントは、聴いて話す練習です。インドネシア語の単語や文章を聴いて、それを真似するつもりで口にするのです。そのような練習を繰り返すとインドネシア語の発音も身につくしアクセントや文章の区切り方も勉強することが出来ます。三つ目のポイントは、インドネシア人と話すことです。直接会って話すのはベストですがインターネットを使って電話することもありだと思います。インドネシア人と実際に話すことによって発音を直してもらえるし、自然な会話も身につけることが出来ます。

独学でインドネシア語の会話を勉強するにはどんな教材を使えば良いかお話しします。様々な場面の会話が載っている教材を使うと良いと思います。例えば、ホラス 由美子の「インドネシア語スピーキング」、村田 恭一の「世界一わかりやすい!一夜漬けインドネシア語」、欧米アジア語学センター の「はじめてのインドネシア語」があります。また、インターネットにあるインドネシア語の学習サイトを活用することもお勧めします。例えば、http://el.minoh.osaka-u.ac.jp/flc/ind/index.htmlというサイトです。会話の動画だけでではなくて単語や表現の解説もあり、応用練習もあります。

これでインドネシア語情報局のコラムは終わります。このコラムを通して皆さんのインドネシア語の学習に少しでもお役に立てれば幸いです。この半年はインドネシア語のコラムに目を通していただき、コメントしていただき、ありがとうございます。

Sampai jumpa lagi!! (また会いましょう)

 

シャフリル バンダラ

■執筆者:シャフリル バンダラ

欧米アジア語学センターインドネシア語講師
温和な性格と、感覚に頼らない論理的なレッスンで評価を頂いています。
主にビジネスレッスンを担当