2019.11.14大人の語学学習方法

語学教材の広告で、「子供は言葉を覚えるのに勉強しないですよね?お母さんの真似から覚えます。」「だから、大切なのは、学習ではない。聞く事やコミュニケーションだ」というキャッチフレーズをよく耳にします。語学を習得する上でリスニング・コミュニケーションが大切である事は言うまでもありません。ただ、皆が嫌いな「勉強」をしなくていい、というPRは本質とは違うといつも感じています。

皆さん、脳の神経細胞は生まれた時が100%だとすると、3歳までには70%が排除されてしまう事をご存知でしょうか?その後病気などをしない限り、100歳になっても残りの30%を後生大事にキープして人は生涯を終えます。3歳までの子供というのは、異常なまでの神経細胞で言語を含む様々な事を覚えて行くのです。

1~3歳児の脳は毎日、いや毎秒のように変化・成長を遂げています。

それに比べて、彼らの30%程度の能力しか持たない私達・・・・・。

同じ方法で言語能力が獲得できると思いますか?

無理ですよね。では、どうやったら私達大人は3歳児に勝てるのか?(勝負ではないのですが・・・。)

方法はあります。3歳児達は私たち30%の脳みそを侮ってはいけません。

子供みたいに出てくる言葉すべてを暗記する事はできなくてもいいのです。数学の公式のように文法(パターン)を覚える事で、暗記しなければいけない言葉・表現は何千万分の一に減らすことができます。単語も自分が必要とするイディオムをしっかり把握して、自分のニーズに必要なものから、コツコツと覚えていく。

また、私達大人はすべての言葉が分からなくても、文脈から単語や会話の流れを推測する技術を持っています。さすがの3歳児も文脈を読むなんて高等テクニックはないでしょう?

どうだ見たか、3歳児。というところです。

最後は、「大人」VS「3歳児」みたいな話しになってしまいましたが、大人が言葉を覚えるには、適格なアプローチとそれなりの努力が必要です。体験レッスンで「年齢も年齢で、まったく覚えらなくて、自信がありません・・・。」という悩みを聞く事が多いですが、当校ではレッスンを行うだけではなく、学習アプローチについてもアドバイスしています。言語の習得は子供の時でなければ間に合わないなんて事は絶対ありません。

皆さん、大人の学習方法で未知の言葉を覚えてみませんか?