海外でも使える資格16選!就職や仕事に繋がりやすい資格の特徴とは?

子育て

2023.8.26

海外で働きたいと考える日本人は年々増えており、海外の就職先や仕事を探すときに使える資格があるなら知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこちらの記事では、海外でも使えるおすすめの資格をピックアップしてご紹介します。海外で役立つ語学系の資格から、オフィス仕事で使える資格まで、詳しく見ていきましょう。

海外で役立つ語学系の資格

日本人が海外で働くなら、まずは語学系の資格があると便利です。仕事で使えるだけでなく、海外生活中も不自由なく過ごすために外国語のスキルを磨きましょう。
海外で広く使われる英語以外にも、滞在先の国で使われている言語の検定などもおすすめです。
ただし注意点として、日本では語学系の資格といえば英検やTOEICが有名ですが、英語圏で働きたいならTOEFLやIELTS、ケンブリッジ英検の取得がベスト。日本の団体が主催している資格は海外では認識されないことも多いので気をつけましょう。
英語の場合は、ビジネス留学など目的によっても受験する検定が違いますので、しっかり受験前にリサーチしましょう。

TOEFL

TOEFLは、世界各国で英語力の証明に使われている英語能力測定試験です。英語を母語としない人向けの語学検定で、TOEFLテストのスコアは、アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど、160ヵ国12,000以上の大学や機関で活用されています。
試験は留学生向けの大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる内容が多いものの、「読む・聞く・話す・書く」の技能をバランス良く測定でき、英語力の評価基準として採用している海外企業も多いです。
TOEFL iBTは120点満点で、一般的には70〜80点で英検準1級に相当します。海外留学や海外就職では、80点以上あれば評価される可能性が高そうです。

IELTS

IELTSは、英語圏の国に留学や就労するための英語力を測定する、イギリス発祥の英語試験です。イギリスだけでなく、アメリカやカナダ、オ-ストラリア、ニュージーランドなどを含む世界140ヵ国、10,000以上の機関で認定されています。
留学者向けの「アカデミック・モジュール」と、就職・移住者向けの「ジェネラル・トレーニング・モジュール」があり、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの永住権申請の際には後者のスコアが要求されます。
スコアは9段階で、英検の準一級にあたるOverallスコアは5.5〜6.5の取得者が多いようです。受験方式はペーパー版とコンピューター版の2パターンから選べます。

ケンブリッジ英検

ケンブリッジ英検は、イギリスのケンブリッジ大学英検機構が運営している検定試験です。「世界最高の英語教育の提供」を目的とし設立され、世界160ヵ国以上の国で実施されている国際的にも認められている試験です。
基礎レベルから最上級レベルまで5つのレベルに分かれており、英語圏での仕事や留学を目的とする場合、真ん中の中級レベル(FCE)以上を目指しましょう。上級レベル(CAE)と最上級レベル(CPE)の合格証明書があれば、英語圏の大学への入学を認められる場合がほとんどです。

漢語水平考試(HSK)

漢語水平考試(HSK)は、中国政府が認定する世界基準の中国語資格であり、就職や昇進にも有利な資格です。中国国内はもちろん海外の中国法人でも語学力の証明として信頼されています。
1〜6級に分かれており、最もレベルの高い級が6級です。就職には基本的に4〜5級程度の能力が求められます。
なお、日本の団体が実施している「中国語検定」は、日本国内において中国語の技能を測る検定です。海外で使える中国語の資格としては、HSKを取得する方がいいでしょう。

DELE スペイン語検定

DELE スペイン語検定は、スペインの教育文化スポーツ省が授与するスペイン語の資格です。世界各国で受験でき、日本国内のみならず海外でもスペイン語のスキルを証明することができます。
難易度はA1(入門)〜C2(最上級)の6段階。仕事でスペイン語を使う場合は、B2以上の能力を問うケースが多いでしょう。
また、日本の文部科学省が認定する「スペイン語技能検定」は別物で、日本国内でのみ有効な資格です。

DELF・DALF フランス語試験

DELF・DALF  フランス語試験は、フランス国民教育省が認定しているフランス語資格(ディプロム)です。DELF(A1、A2、B1、B2)・DALF(C1、C2)の6つのレベルが用意されていて、DALF C2が最もレベルが高くなっています。
日本の文部科学省が認定する「実用フランス語技能検定試験(仏検)」は、在日フランス大使館文化部の後援を受けていますが、基本的に日本国内で有効な資格です。
フランス語圏で就職・生活したい人は、DELF・DALF フランス語試験を受験しましょう。

海外の飲食店で使える資格

海外の日本食ブームも影響し、日本人が雇ってもらいやすい業種の一つに飲食店が挙げられます。

調理師免許

日本の調理技術は世界中で高い評価を得ており、日本の国家資格である調理師免許があると海外でも重宝される傾向にあります。また、日本人が多く在住するエリアであれば、日本食を提供するレストランで働ける可能性もあるでしょう。
調理師免許は専門学校などに通って取得するか、2年の実務経験を積んだあとに試験を受ける方法があります。
国際的な調理師資格ではありませんが、日本の調理師免許を取得することで、そのまま調理技術と実務経験のアピールにつながります。

海外の教育関連の仕事で使える資格

海外で教師として働く場合、基本的には日本語で教える仕事が多いでしょう。海外の日系教育機関や日本語スクールで働くケースがほとんどなので、日本の小学校教諭や中学校教諭の免許が使えます。

日本語教育能力検定

日本語教育能力検定試験は、日本語教育に携わるにあたって必要な、日本語に関する基礎的な知識や能力を測るための検定試験です。
オーストラリアや台湾、韓国など、日本語教育が盛んな国で日本語教師として仕事をしたいなら欠かせない資格です。合格率は3割前後と難易度は高めで、試験範囲は世界と日本の関係性や異文化理解、社会言語学、教授法まで多岐にわたります。

海外のIT系企業で使える資格

IT化が進む現代において、国際的にIT系に強い人材が求められています。海外でも使えるIT系の資格をチェックしていきましょう。

認定情報技術者(CITP)

認定情報技術者(CITP)は情報処理学会が運営する資格であり、国際資格の推進組織であるIP3が認定した国際資格です。
国際標準として認められた資格であるため、海外においても高いITスキルの証明が可能です。7段階に分けられた技術者レベルのうち、レベル4以上の上級技術者を対象とします。

Microsoft認定資格制度(MCP)

Microsoft認定資格制度(MCP)は、マイクロソフト社が認定している民間の資格です。Microsoft製品に関連するサーバーや開発環境などの技術的な知識や、実務能力を評価します。
Microsofts製品は世界中で使われており、多くの国でITスキルの高さを証明できます。システムエンジニア・システムインテグレーター・コンサルタント・プログラマーなど、システム関連技術者を目指している方に広く知られる資格です。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ExcelやWordといったMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する資格です。MOSは世界共通の認定証があるため、世界で通用する民間資格となっています。
ビジネススキルがアピールできる資格として、事務系職種に携わる方に人気です。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、IT人材の登竜門とされるほど、国際的にも非常に信用度の高い資格です。
情報処理技術者試験は相互認証という制度をとっており、国家資格として情報処理技術者試験を制度としている国同士で試験の内容が同じであることを担保します。
そのため、海外へ行っても普遍的なITスキルを証明することができます。特にアジアとの連携を強化しており、相互認証協定を結んでいる国は、中国・インド・シンガポール・韓国・フィリピン・タイなどです。

海外の会計や総務など事務職で使える資格

会計や総務などの仕事は、日系企業の現地採用が多い傾向にあります。国際的に通用する経理や会計の資格を有していれば、海外就職に有利になるといえるでしょう。
また、会計や秘書の知識はさまざまな仕事に応用できるため、現地企業に転職する際も役立つはずです。

米国公認会計士(USCPA)

米国公認会計士(USCPA)は、米国各州が認定する公認会計士の資格です。アメリカの資格ではありますが、相互承認協定によって、カナダ・メキシコ・南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランド・香港などでもライセンスの互換性があります。
国際ビジネス資格の最高峰に位置づけられる会計の資格であり、会計を始め、経理、財務、税務、法務などの専門知識が英語で出題されます。
資格を保有していれば、グローバルに展開する企業に重宝されるでしょう。

国際会計検定(BATIC)

国際会計検定(BATIC)は、東京商工会議所が主催する、英語での会計処理能力を測る検定試験です。1000点満点のスコア制で4段階の称号が与えられます。国際会計基準(IFRS)に基づいて出題されるので、USCPAと勉強範囲が重なる部分もあります。
同じく東京商工会議所が主催している、「日商簿記検定」の英語版のようなイメージです。
簿記会計の知識に加え、国際会計スキルや国際コミュニケーション能力が試されるため、国際的に活躍できる会計スキルを有する証明となるでしょう。

公認内部監査人(CIA)

公認内部監査人(CIA)は、内部監査に関する指導的な役割を担っているIIA(内部監査人協会)が認定する唯一の国際資格です。日本においては、一般社団法人日本内部監査協会が認定する資格ですが、世界190の国と地域で試験が開催されています。
内務監査の業務は、組織の効率的な経営目標達成に貢献することを目的として、客観的立場から経営諸活動の遂行状況を検討・評価し、経営諸活動を支援すること。
世界水準の認定制度により日本国内だけではなくグローバルに通用する資格です。

国際秘書検定(CBS)

国際秘書検定(CBS)は、一般社団法人日本秘書協会が実施する民間資格で、日本語と英語を使用し、国際的に活躍できる秘書に必要な能力を評価する検定です。
英語と日本語をコミュニケーションの手段として用いながら、実務処理能力にも優れた秘書業務のプロフェッショナル育成を目的としています。
外資系企業などで経営陣をサポートする人材に必要とされる資格です。

試験対策や海外で通用する語学力を身につけよう!

海外でも使える資格を取得しようとすると、語学の壁が立ちはだかります。試験内容にリーディングや口頭面接などが含まれることもあるので、聞く力・話す力を身につけておきましょう。
そのための試験対策として、英会話教室などを利用し英語で話す練習などをしておくことも大切です。
最近は、オンラインで受けられる語学レッスンも増えてきました。本スクールでもオンラインレッスンを実施しており、自宅で効率的に時間を使って勉強できます。
無料体験レッスンがあるので、気軽にご相談ください。

まとめ

海外でも使える資格として、語学系・飲食系・教育系・IT系・事務系のジャンルごとに16の資格を紹介しました。
なかでも、語学系の資格は海外で仕事や生活をするうえで取得しておいて損はありません。
自分の特技を活かして海外で活躍するために、資格取得で確かな実力を示しスキルアップを目指しましょう。

この記事の監修者プロフィール

欧米アジア語学センター編集部

ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。