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国際電話をかけるときの番号は?
国際通話をかけるときの番号は、「国際電話識別番号」や「国番号」を相手の電話番号の前につけます。国によって番号が異なるため、正しい発信手順を確認しておきましょう。
国際電話識別番号(国際アクセス番号)
電話番号の始めに「国際電話識別番号」を入力します。日本から海外へ発信する場合は、利用する電話会社によって識別番号が異なるため事前に確認が必要です。
識別番号は国ごとに割り振られているため、海外から日本へ発信する場合は、滞在している国の国際電話識別番号をダイヤルしましょう。
また、携帯電話からかける場合は国際電話識別番号を入力する必要がなく、どこにいても「+(プラスマーク)」を押すだけで国際電話をかけられます。「+」は、通常「0」を長押しもしくは「*」を2回押せば表示されます。
【主な国際電話識別番号】
・携帯電話の国際電話識別番号
「+」
・日本の国際識別番号
「010」
・KDDIの国際電話識別番号
「001-010」
・NTTの国際電話識別番号
「0033-010」
・アメリカの国際電話識別番号
「011」
・イギリスの国際電話識別番号
「00」
国番号
国際電話における国番号とは、国際連合の専門機関の一つである ITU(国際電気通信連合)によって世界各国に割り当てられた1桁から5桁までの数字のことです。
国番号は基本的に最初の1桁目が大まかな地域で分けたゾーン番号となっており、その後に国ごとに定められている数字が続きます。
ゾーン番号は東アジアが「8」、北米は「1」、欧州は「3」か「4」となっているため、携帯から電話がかかってきている場合は「+」に続く最初の番号でどこからの着信か大体わかるのです。
【主な国番号一覧】
日本:81
中国:86
韓国:82
ベトナム:84
台湾:886
香港:852
アメリカ:1
オーストラリア:61
タイ:66
イギリス:44
ドイツ:49
フランス:33
イタリア:39
ロシア:7
相手の電話番号
国際電話識別番号と国番号を入力したら、電話をかけたい相手の電話番号をダイヤルします。
ただし、日本の電話番号の先頭の「0」は、「国内に電話をかける」ことを示す識別番号なので国際電話をかける際には不要です。最初の「0」を抜いた番号を入力しましょう。
例えば、海外からスマホで東京の「03-1234-5678」へ国際通話を発信する場合は、「+81-3-1234-5678」とダイヤルすることになります。
国際電話のかけ方
それでは実際に、国際電話のかけ方を説明します。
日本から海外へ電話をかける
スマホで日本から海外へ電話をかける手順になります。固定電話から発信する場合は、「+」ではなく国際電話識別番号の「010」や通信会社の識別番号を入力しましょう。
【携帯電話(スマホ)から海外へかける方法】
①携帯電話(スマホ)で電話アプリを起動してダイヤルパッドのアイコンをタップ
②ダイヤル番号「0」を1 秒以上長押しして「+」を画面に表示させる
(または国際電話識別番号「010」を入力)
③発信したい国の国番号を入力
(アメリカに発信する場合は国番号「1」を入力)
④相手先の電話番号を入力
(電話番号が「0」から始まる場合は、最初の「0」を除いて入力)
海外から日本へ電話をかける
スマホで海外から日本へ電話をかける手順になります。固定電話から発信する場合は、「+」ではなく発信先の国の国際電話識別番号を入力しましょう。
【携帯電話(スマホ)から日本へかける方法】
①スマホで電話アプリを起動してダイヤルパッドのアイコンをタップ
②ダイヤル番号「0」を1 秒以上長押しして「+」を画面に表示させる
③日本の国番号「81」を入力
④相手先の電話番号を入力
(電話番号が「0」から始まる場合は、最初の「0」を除いて入力)
海外へ電話をかけるときに使えるフレーズ
日本語では、通話中に「もしもし〜」や「少々お待ちください」などのフレーズをよく使います。海外旅行や国際ビジネスでの電話でよく使う英会話のフレーズは事前にチェックしておきましょう。
Hello. This is Taro Tanaka.
もしもし。私は田中太郎といいます。
I’d like to make a reservation.
予約をしたいのですが。
Just a moment, please.
少々お待ちください。
Thank you for holding.
お待たせしました。
Could you say that again?
もう一度言ってもらえませんか
Could you speak more slowly, please?
もう少しゆっくり話してもらえますか?
Could you speak a little more loudly, please?
もう少し大きい声で話してもらえますか?
電話では、ゆっくりはっきりと話すことを心がけましょう。英語での電話が不安な方は、短期間でも語学レッスンに通っておくと自信が持てるようになります。
海外で携帯電話やスマホを使うときのポイント
海外で携帯電話やスマホを使うにあたって、設定方法など確認しておかなければならないポイントがあります。
また、「通話料金はどの程度なのか」「通信状況が不安定にならないか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
快適に安心して携帯電話を使うためのポイントを6つご紹介します。
通話料金を確認する
一般的に国際電話の通話料金は国内通話料よりも割高です。
国際通話の料金はどの通信会社を利用するのかや、発信先の国・地域によって変動するものですが、固定電話から3分発信した場合に300〜400円前後かかるとされています。携帯(スマホ)からの発信では150円程度かかるでしょう。
国際電話をかける前にご自身が契約する携帯通信会社の公式サイトなどから、発信したい国宛の通話料金を調べておくと安心です。
データローミングをオフにする
携帯電話を持って海外へ行くと、日本の携帯電話会社(キャリア)が他国の事業者と提携を結んでいるため、携帯電話はその国の電波を自動的に受信します。
これを「国際ローミング」と呼ぶのですが、データ通信料金の高額請求を防ぐためには、飛行機への搭乗前に携帯電話の「データローミング」の項目をオフにしておいた方がいいでしょう。
近年では、インターネットのデータ通信を使い、音声通話やビデオ電話、チャットができる無料通話アプリ(スカイプやLINE等)が普及しています。しかし、通話料金が無料のアプリを利用していても、国際データローミングの通信料金によって数十万円もの高額請求が発生するトラブルも続出しているのです。
また、国際ローミングの定額制プランであっても、自動設定のままだと利用している場所から近い基地局に自動的につながるため、海外では必ず接続先を確認し手動で設定するようにしましょう。
キャリアの海外向けプランやサービスを利用する
日本で契約したスマホをそのまま海外で使用するためには、携帯通信会社(キャリア)が提供する国際プランへの申し込みが必要な場合があります。
KDDI(au/UQ mobile/povo1.0)では、「海外データ定額サービス」を日本国内で事前予約することによって24時間490円で利用できます。NTT(docomo)の「世界そのままギガ」を申し込むと、1時間200円/1日〜30日の利用期間から、好きな期間を自由に選ぶことができます。SoftBankでは、「海外あんしん定額」の他に「アメリカ放題」プランが用意されており、ソフトバンクのiPhoneを利用しているユーザーがアメリカへ渡航する際には通信料金が無料になる驚きのプランとなっています。
海外でも日本のスマホを同じように使いたいと思っている方は、渡航前に自分が契約している携帯通信会社の情報を調べておくとよいでしょう。
モバイルWi-Fiに接続する
格安スマホのユーザーでパケット定額サービスが利用できない方や、各携帯通信会社の国際定額プランの料金が割高だと感じている方には、モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスがおすすめです。
レンタル料金は、データ容量やデータ通信速度、端末の種類によって異なります。また、渡航先の国によって電波の周波数が変わるので、海外用レンタルWi-Fiサービスが対応している国かどうかも確認しておきましょう。
渡航先が1カ国の場合は国別のプランで問題ありませんが、複数の国や地域へ行く場合は「周遊プラン」も検討してみてください。
普段Wi-Fiルーターを使っておらず海外が初めての方は、何かトラブルがあったときに対応してくれるサポート付きを選ぶと安心です。
現地の携帯電話やSIMを使う
携帯電話やスマホがSIMフリー端末であれば、現地のSIMカードを購入して差し替えることで、日本と同じようにインターネットを利用することができます。
ただし、SIMカードを変えると電話番号も変わるので注意が必要です。ビジネスで取引先にかけたり、家族や友人にかける予定がある場合には、あらかじめ普段とは違う電話番号でかける事を伝えておいてください。
海外SIMカードでは、前払いのプリペイド式があります。その分の料金を使い切った直後に使用できなくなること、契約期間が過ぎると利用できなくなることは把握しておきましょう。
携帯電話・スマホが海外に対応してない場合や、長期の滞在、渡航先が海外パケット定額サービスの対象エリアから外れる場合は現地で携帯電話を買うのがおすすめであることを伝えます。
無料通話サービスを活用する
SkypeやLINEなどの無料通話サービスを利用するのも1つの手段です。同じアプリ間なら無料で通話ができるため、国際通話料金がかかりません。通話だけでなく、ビデオ通話やチャット機能もそのまま使えます。
通話料金はかかりませんがインターネットの通信料金はかかるので、上記のモバイルWi-Fiルーターなどを活用するといいでしょう。
ビジネスの通話は国際電話、家族や友人とのやりとりはLINEにするなど、自身の海外渡航の目的に合わせて使い分けるのがポイントです。
まとめ
海外と日本など、異なる国で電話をするときには、国際電話識別番号や国番号が必要になることを解説しました。例えば、海外から携帯電話を使って日本にかけるときには、頭に「+」をつけて「81」をダイヤルした後に、頭の「0」をとった相手の電話番号を押せば繋がります。
遠い国からでも手軽に会話ができるので、頻繁に使う識別番号や国番号を覚えておけば安心ですね。
また、海外で携帯電話を使うときに、高額になりがちな通話料金・通信料金を抑えるポイントも紹介しました。キャリアの海外向けプランや無料通話サービスも上手く活用しましょう。
この記事の監修者プロフィール
欧米アジア語学センター編集部
ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。