日本から海外の携帯に電話をかけるには?キャリア別|国際電話のかけ方

日本から海外の携帯(スマホ)や固定電話に電話をかける際、知っておきたいポイントがいくつかあります。 また、日本の携帯を海外に持って行くときには、通信量や通話料金が高額になりがちなので注意しなければなりません。 今回は、国際電話のかけ方や通話料金を抑える方法などを紹介します。海外赴任者やその家族の方は、ぜひ参考にしてみてください。

日本から海外へ国際電話をかける方法

日本から海外へ国際電話をかけるために必要な番号と、実際のかけ方を確認しましょう。

国際電話とは

海外に電話をかけるには、「国際電話識別番号(国際プレフィックス)・国番号・電話番号」の3つの番号が必要です。この3つの番号を順に押していけば、海外に電話をかけることができます。

【国際電話識別番号】

国際電話識別番号は、「これは国際電話です」という合図の役割があります。発信者がどの国(通信会社)から国際電話をかけるかによって番号が異なるので注意しましょう。
固定電話を使って日本から海外にかけるときは「010」、アメリカやカナダでは「011」、イギリスや中国では「00」となります。
ちなみに、事前に登録した電話会社以外の電話会社を指定してダイヤルする場合は、通話ごとに電話会社の識別番号からダイヤルしなければなりません。KDDは「001-010」、NTTコミュニケーションズは「0033-010」
また、携帯(スマホ)から国際電話をかける場合は「+」(プラスマーク)が国際電話識別番号です。

【国番号】

国番号とは、国際連合の専門機関 ITU(国際電気通信連合)によって世界各国に割り当てられた数字のことです。発信先の国番号を使用しましょう。
基本的には1〜3桁で表され、1桁目は大きな地理区分ごとに割り当てられています。例えば、アジアは「8」か「9」、ヨーロッパ諸国は「3」や「4」から始まる国番号が多いです。

<主要な国番号>

・日本:81
・韓国:82
・中国:86
・インド:91
・オーストラリア:61
・アメリカ:1
・カナダ:1
・イギリス:44
・フランス:33
・ドイツ:49

【電話番号】

国際電話識別番号と国番号を入力したら、電話をかける相手先の電話番号をダイヤルします。
このとき注意したいのは、市外局番の頭に「0」がつく場合、「0」を抜いた番号をダイヤルするということです。
例えば「090-1234-5678」へ国際通話を発信する場合は、国際電話識別番号・国番号に続いて、「0」を抜いた「90-1234-5678」を入力することになります。
なお、市外局番の最初に「0」がついていない場合は、そのままダイヤルすれば問題ありません。

国際電話のかけ方

日本から海外への国際電話のかけ方を紹介します。

【日本の固定電話からアメリカにかける】

日本の固定電話からアメリカの電話番号「212-333-4444」に電話をかける方法です。

①日本の国際識別番号「010」をダイヤル
②アメリカの国番号「1」をダイヤル
③相手の電話番号「212-333-4444」をダイヤル

『010(日本の国際電話識別番号)-1(アメリカの国番号)-212-333-4444(相手の電話番号)』

【日本の携帯電話からイギリスにかける】

日本の携帯電話からイギリスの電話番号「020-5555-6666」に電話をかける方法です。

①携帯(スマホ)のダイヤル番号「0」を長押しして「+」を画面に表示させ、国際識別番号「+」をダイヤル
②イギリスの国番号「44」をダイヤル
③相手の電話番号(最初の「0」を除いた)「20-5555-6666」をダイヤル

『+(携帯の国際電話識別番号)-44(イギリスの国番号)-20-5555-6666(相手の電話番号)』

日本の携帯を海外へ持って行く場合

海外赴任や海外旅行で、日本の携帯電話を海外へ持って行く場合は、国内通話と同じダイヤル方法で電話をかけます。国際電話ではありません。
ただし、海外で日本の携帯電話を使う時には通信料金に注意しましょう。海外で着信を受けると「着信通話料」がかかります。
さらに、使った分だけ料金がかかる従量課金プランでは、データ通信量が高額になるケースもあります。
高額請求を避けるためには、事前に払った分のみ利用できる前払いプランや、請求額が固定の定額プランがおすすめです。

海外ローミングとは

海外ローミング(国際ローミング)とは、ドコモ・au・ソフトバンク などの携帯会社が海外の通信会社と提携することで、日本の携帯を海外でも普段と同じように使うことができるサービスのことです。
携帯を使うために、Wi-Fiルーターのような機器を持ち歩いたり、SIMカードを差し替えたりする必要がなく手間もかかりません。
ただし、契約している携帯会社によっては、渡航先の国に対応してなかったり、別途プランを契約する必要があったりするので、事前に確認しておきましょう。

【キャリア別】海外赴任先で携帯を使うには

海外でも不自由なく携帯(スマホ)を使いたい方に向けて、日本国内の携帯会社はさまざまなプランを提供しています。使用条件などは変更されている場合があるので、最新情報は必ず各携帯会社のホームページで確認しましょう。
思いがけない高額請求を避けるためにも、ぜひ検討してみてください。

ドコモ/ahamo

ドコモでは、日本で契約しているプランのデータ量が海外でも使える「世界そのままギガ」と、海外でのデータ通信が無制限になる「世界ギガし放題」の2つのプランが用意されています。
1時間200円から使えて、専用アプリで通信設定を管理します。利用終了時間になると自動的にデータ通信がストップするので安心です。
ahamo(ahamoとペアになる「5Gデータプラス」「データプラス」も含む)では、「世界そのままギガ」「世界ギガし放題」が利用できません。20GBの月間利用可能データ量を超えると速度制限がかかりますが、追加料金なく利用することができます。

au/UQ mobile/povo1.0 

海外で au/UQ mobile/povo1.0 のスマホをそのまま使うサービスとして「au世界サービス」があります。
1日490円から使える「世界データ定額」プランは、専用アプリから利用日時などを事前予約します。コース終了時間になると、データ通信が自動で終了しSMSで通知されます。
また、auとUQ mobileでは、データ通信量無制限の「海外ダブル定額」プランも利用可能です。povoでは、必要分のデータ量を購入することもできます。

ソフトバンク/Y!mobile/LINEMO

ソフトバンクには、「アメリカ放題」「海外あんしん定額」「海外パケットし放題」の3つのプランが用意されています。
世界対応ケータイ(無料)なら自動的に「アメリカ放題」が適用となり、アメリカやハワイでの通話・データ通信・SMSが無料になります。
ソフトバンク/Y!mobile/LINEMOで申し込める、「海外あんしん定額」は 24時間または 72時間利用単位で定額料金のプランとなっており、「海外パケットし放題」は 2,980円/日で1日中データ通信使い放題となるプランです。

まとめ

日本から海外に電話をかけるには、国際電話識別番号や国番号が必要です。携帯電話からかけるときには、世界中どこにいても「+」が国際識別番号になります。
ただし、海外にいる相手が日本の携帯(スマホ)を持っていっている場合は、国際電話ではなく通常のダイヤルで繋がるので覚えておきましょう。
携帯を海外でも普段通り使うためには、海外ローミングの利用が最適です。日本の携帯会社からはさまざまなサービスが登場しているので、ぜひ活用してみてください。

この記事の監修者プロフィール

欧米アジア語学センター編集部

ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。