シンガポールへの渡航について|準備・必要書類・手続き

シンガポールは、マリーナベイ・サンズやマーライオンなどの魅力的な観光名所があり、日本人にも非常に人気の旅行先です。 2023年2月13日以降、新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限は撤廃されており、2023年5月8日より日本入国時に必要なワクチン接種証明やPCR検査(陰性証明書の提出)も不要になっています。 今回は、海外旅行や海外赴任でシンガポールへ渡航する際に、入国に必要な手続きと必要書類を解説していきます。コロナ前とほとんど同じ渡航条件で、気軽にシンガポール旅行を楽しみましょう。

シンガポールの基本情報

シンガポールは正式名称を「シンガポール共和国」と言います。マレー半島の南端に位置しており、本島のシンガポール島と大小50以上の島々からなる民族国家です。
国土面積は約720平方キロメートルと東京23区よりやや大きく、この面積に対して約591万人が居住しています。人口密度としては世界で2番目に高い国です。

国名(正式名称) シンガポール共和国  Republic of Singapore
人口 591万7,648人(2023年6月時点)
>面積 約720平方キロメートル
言語 マレー語(国語)、英語(公用語)、中国語、マレー語、タミール語
民族 中華系 約75%、マレー系 約15%、インド系 約10%
通貨 シンガポール・ドル
(1シンガポール・ドル=約108円 ※2023年12月現在)
時差 1時間(日本が正午のとき、シンガポールは午前11時)

魅力的な観光名所が数多くあるシンガポール。なかでも、シンボルとも言える「マーライオン」や、3棟のホテルの屋上が船のような形のプールでつながっている「マリーナベイ・サンズ」などは有名です。巨大な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」や絶滅危惧種に指定されている動物がいる「シンガポール動物園」なども楽しめるでしょう。

シンガポール入国に必要な書類

シンガポール入国時に必要な書類を解説します。詳しい申請要件や最新情報は、厚生労働省及び外務省海外安全ホームページ、在シンガポール日本国大使館のホームページを確認してください。

パスポート

シンガポール入国時に6ヵ月以上の残存期間があるものが必要です。

ビザ(査証)

日本の有効なパスポートを持っていれば、30日以内の観光・商用・外交・公用目的でシンガポールに渡航する場合、ビザなし(無査証)での滞在が可能となります。

往復の航空券、ホテルの手配

シンガポールから出国するための予約済み航空券や、宿泊するホテルの予約票を用意しておきましょう。

電子入国カード・健康申告書

シンガポール入国にあたって、シンガポール到着日を含む入国前3日以内に電子入国カード・健康申告書(SG Arrival Card with Electronic Health Declaration)の登録が必要です。

SG Arrival Card 登録方法

電子入国カード(SG Arrival Card、 通称SGAC)は、シンガポール入国管理庁(ICA)のホームページ、または「MyICA」アプリから登録が可能です。

【主な申請項目】
①有効なパスポート情報
②居住地の登録/電話番号の登録/E-mailアドレスの登録
③旅行スケジュール(フライト情報/ホテル情報)の登録
④健康申告

現地に到着し、入国審査を終えると電子入国カードに登録したE-mailアドレス宛に、滞在日数等が記載されたe-Pass(電子訪問パス)が送られてきます。

海外旅行保険の加入(推奨)

海外旅行中に病気やケガをした場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。なお、クレジットカードに付帯している保険では補償として不十分なこともあるので、必ず内容を確認しておきましょう。
高額な医療費をカバーしてくれたり、トラブル時の通訳・病院紹介サービスがプランに含まれていると安心です。

シンガポール入国手順・手続き

シンガポールに到着した後の入国手順を紹介していきます。
・入国審査(パスポートと SG Arrival Card の提示)
・荷物受け取り
・税関申告(申告品がある場合のみ)

入国審査

シンガポール・チャンギ国際空港に到着後、「Arrival(到着)」の案内に従い、入国審査ホールの外国人専用カウンター(Foreign Visitors)へ行きます。また、日本人で入国要件を満たしている6歳以上のIC旅券(機械読み取り式パスポート)保有者は、自動化ゲート(Automated Clearance Initiative)を利用できます。
入国管理官にパスポート、登録済みの電子入国カード・健康申告書(SG Arrival Card with Electronic Health Declaration)を提出します。SG Ariival Cardは事前にPDFを印刷または端末にダウンロードしておくとスムーズです。
入国審査後に、電子入国カードに記載したE-mailアドレスに、滞在日数などが示された電子訪問パス(e-Pass:Electronic Visit Pass)が送られてくるので確認しておきましょう。

荷物受け取り

利用した便名の表示があるターンテーブルで預けた荷物を受け取ります。荷物が出てこないなど、トラブルがあったら係員に荷物引換証(Claim Tag)を見せて対応してもらいましょう。

税関申告

免税範囲内で、輸入規制・禁止・制限されている物品を持ち込まない場合は、申告なしの「Nothing to Declare」と書かれた緑のレーンへ進みます。
免税範囲を超える荷物などを所持している場合は、「Goods to Declare」と書かれた赤いレーンに進み、係官へ申告し所定の税金を支払います。

【主な免税範囲】

・酒類:2リットルまで。ただし、個人消費目的でシンガポール入国前にシンガポール国外に48時間以上滞在しており、マレーシア以外の国から到着していることなどの条件があります。
・タバコ類:すべてのタバコおよびタバコ製品は、課税の対象です。さらに、日本国内で販売されているタバコはパッケージ表記の関係上、持ち込みできません。電子タバコ、噛みタバコの持ち込みも禁止です。

【主な持ち込み禁止品一例】

・規制薬物・麻薬類 及び 銃器に対する所持・密輸入等については非常に厳しい罰則が規定されています。
・ワシントン条約により絶滅危惧種の野生動物およびその加工品は持ち込み禁止です。
・チューインガム(シンガポール保健科学局が承認した経口歯科および薬用チューインガムを除く)は持ち込み禁止です。
・日本国内で販売されているタバコ、電子タバコ、噛みタバコの持ち込みは禁止です。

シンガポールから日本へ帰国する

シンガポールから出国する際は、手続きにかかる時間を考えて搭乗の2時間以上前には空港に着くようにしましょう。
シンガポール税関のモバイルアプリ「Customs@SG」を使用すると、旅行中に購入した物品に対する関税やGST(消費税)の申告および納付を行うことができます。
利用航空会社のカウンターでパスポートと航空券(eチケットの控え)を提示しスーツケースなどの荷物を預けて、荷物引換証(Claim Tag)と搭乗券を受け取ります。出国審査チェックインでパスポートと発券された搭乗券を係官に提示します。
さらに、日本に帰国する前に Visit Japan Web(入国手続オンラインサービス)で日本への入国時に必要な入国審査・税関申告をWeb上で行うことができます。

まとめ

見どころの多いシンガポールを思う存分楽しむために、入国に必要な書類や手続きは早めに確認しておきましょう。
シンガポールに滞在中は基本的に英語が通じますが、マレー語や中国語なども使われています。欧米・アジア語学センターでは英語以外にも多くの言語に対応しており、マレー語、中国も学べます。ぜひ一度無料体験レッスンをお試しください!

この記事の監修者プロフィール

欧米アジア語学センター編集部

ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。