海外出張に何を持っていくべきか、持ち物について悩む方も多いでしょう。国内出張とは異なり、長距離移動や長期間滞在の多い海外出張では、事前準備が現地での快適さを左右します。
海外に渡ってから忘れ物に気付き、仕事が手につかない!なんてことは避けたいですよね。
今回は、必要なものだけでなく、持っていくと便利なものも紹介します。必要な持ち物リストとして厳選したので、一緒に確認していきましょう。
この記事の目次
海外出張に必要な持ち物リスト
海外出張では、出入国手続きも必要になります。そのため、仕事の持ち物や着替え以外に、パスポートや航空券も用意しなければなりません。
- 機内に持ち込む物
- スーツケースに入れる持ち物
持ち物リストをしっかり確認して、忘れ物のないように準備しましょう。
機内に持ち込む物 10選
海外出張に行く際には、飛行機内に手荷物として持ち込む荷物と、スーツケースに入れる荷物に分けられます。
機内に持ち込めるバッグは、大きさ115cm(55×40×25cm)、重さ10kg以内が一般的です。貴重品や使う頻度の多い物は、機内持ち込み用のバッグに入れておきましょう。
1.パスポート、ビザ
空港でパスポートがないと日本から出られないので、持ち物を準備するときには真っ先にパスポートを確認しましょう。
パスポートの有効期限にも注意してください。なかには、有効期限が6ヶ月以上ないと入国できない国やビザが必要な国もあるので、あらかじめ出張先の国の入国条件をよく確認しておくことが重要です。
そして、ビザ(査証)が必要な渡航先の場合は、取得したビザも忘れないようにしてください。
近年は新型コロナウイルスの影響で、ビザの取得が必要な国が増えています。渡航前に必ず確認するようにしましょう。渡航先の大使館・領事館のホームページなどでビザ申請の要否をチェックできます。
2.航空券・ホテルの予約票
航空券(Eチケット)のように、メールの本文やQRコードをスマートフォンで確認・提示できるようにしておくと安心です。
ただし、スマホのみの保存では、通信トラブルなどがあった場合に対応が遅れます。そのため発券に必要な情報はプリントアウトし、紙でも保管しておくことが大切です。
また、ホテルの予約票はプリントアウトしてかばんに入れておきましょう。現地で道に迷ったときやチェックイン時間がわからなくなったときに、ネット環境がなくてもスムーズにホテルに向かうことができます。
さらに海外出張先の国によっては、入国審査で滞在先やホテルの住所を問われることもあるため、宿泊予約票があると便利です。
3.各種証明書(身分証明書・保険証書)
出張先の国でパスポートを紛失した場合、運転免許証やマイナンバーカードなど写真付きの身分証明書があれば、現地の日本大使館などで身分を証明することができます。身分証明書は複数枚コピーしておくといいでしょう。
また、突然の事故や病気、新型コロナウイルス感染といったアクシデントに備えて、海外旅行保険へ加入し、保険証書を持参する必要があります。
会社が海外旅行保険に加入していたり、使用しているクレジットカードに海外旅行保険が付いていたりする場合もあります。いざという時のために、保険証などのコピーを用意しておきましょう。
さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外出張先の国によっては必要書類が求められることもあります。事前に、入国の際に必要な書類を確認しておいてください。
4.財布(現金・クレジットカード)
財布には、必ず現金とクレジットカードを入れておきましょう。
海外出張の際には、日本円だけではなく現地通貨も用意しておきます。さらに、世界的にキャッシュレス文化が普及しつつあるため、現地で使えるクレジットカードも忘れずに用意してください。
5.スマホ
慣れない土地で地図を調べたり、翻訳アプリを活用したり、スマホは海外出張では欠かせないアイテムです。万が一電池がなくなっても慌てないように、充電器やモバイルバッテリーも手荷物に入れておきます。
また、普段使っている携帯電話が世界で使える「SIMフリー端末」かどうか、事前に確認しておく必要があります。SIMフリー端末であれば、現地空港などでSIMカードを購入して端末に入れることで、現地で電話やデータ通信を行うことが可能です。
6.パソコン
パソコンは機内に持ち込むことができます。仕事に使用するパソコンやタブレットはリスクヘッジの観点からも手荷物にするのがおすすめです。
飛行時間が長い場合は、パソコンを使用して仕事を進めることができます。ただし、通信機器を使用できる時間が限られている場合がありますので、事前に使用可能時間を確認しておくといいでしょう。
7.充電器
海外出張では、スマホやパソコンの使用頻度が増えます。充電器は必ずセットで持ち運びましょう。
航空会社の規定では、ポータブル充電器は機内持ち込みのみ可能で、預け入れは禁止されています。持ち込み可能といっても、内蔵している電池の種類によって制限がかけられている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
8.仕事の資料
仕事で必要な書類などは、手荷物で大切に運びましょう。紙の資料の場合は、スマホやパソコン、USBメモリ内と、データを複数用意しておくなどのリスクヘッジも大切です。
9.筆記用具
機内で入国カードを記入する際や現地での仕事で使うため、筆記用具も手荷物に入れておくことをおすすめします。ボールペン、赤ペン、シャープペンシルや消しゴム、付箋、クリップなども用意しておきましょう。
また、海外では日本で販売されているような使い勝手のいい筆記具が購入できないこともあります。書き慣れたものを持参してください。
そして予定を管理する手帳は、海外出張で忘れてはいけないアイテムです。現地でメモをするときにも役立つので、メモ帳やノートを持ち歩くのもいいかもしれません。
10.名刺
いつビジネスチャンスが訪れるかわかりません。海外出張の際には、名刺は手荷物に入れておきましょう。
スーツケースに入れる持ち物 8選
海外出張でスーツケースに入れておく持ち物を確認していきましょう。
仕事の持ち物だけでなく、普段愛用している日用品を持参すると、現地滞在中も快適に過ごしやすくなります。
1.スーツ
長期的な海外出張の場合は、替えのスーツを忘れてはいけません。ワイシャツとジャケット、ズボン(スカート)やベルト、革靴などを入れます。
また、長時間移動によるシワを心配せずに済むよう、専用のガーメントバックに入れておくといいでしょう。
2.着替え
出張日数に合わせて、下着や靴下、プライベート用の衣服を持参します。
渡航先の気候は日本の気候と異なることが多いです。長袖や半袖をそろえたり、脱ぎ着しやすい羽織を持参したりするといいでしょう。
また、靴は歩きやすく汚れても良いものを1足、スーツケースに入れましょう。雨の多い国や道路が舗装されていない地域では靴が汚れやすいため、予備の靴があると安心です。
3.薬(マスク、絆創膏)
飲んでいる薬やサプリがある場合は、忘れずに入れておきます。誤解を受けないよう、ピルケースに入れずにパッケージのままで持参するのがおすすめです。
スーツケースには、包帯や絆創膏、虫刺され、胃薬などの万が一のときに使う薬や救急アイテムを入れておきましょう。渡航先で体調を崩したときのために、普段自分が使い慣れている風邪薬や頭痛薬、痛み止めなどがあると安心です。
マスクの着用が義務付けられている国は減ってきましたが、予備も含めて日本から持参するといいでしょう。 ただし、消毒剤や除菌剤などは、航空会社により持ち込みや預け入れを制限している場合があります。 搭乗予定の航空会社のホームページで確認しておいてください。
4.ハンカチ
意外と忘れがちなのが、ハンカチやティッシュです。海外ではトイレに紙を置いてないこともあるので、いつも持ち歩くようにしましょう。
5.歯ブラシ
海外のホテルは、日本のようにアメニティが充実していないことも多いので、歯ブラシセットは忘れずに持っていきましょう。
また、海外出張中は時間に追われて歯を磨く時間がないこともあります。そんなときには、キシリトール配合のガムを噛むのもおすすめです。
6.メガネ(コンタクトレンズ)
視力に不安のある方は、予備の眼鏡やコンタクトレンズを持っていきましょう。
コンタクトレンズを使う方は、洗浄液なども忘れないように持参します。
7.スキンケアアイテム
スキンケアアイテムとして、洗顔料、化粧水、クリーム、剃刀(シェーバー)、石鹸などを忘れないでください。
海外は空気が乾燥していることも多いので、高保湿タイプの化粧水を持っていくことをおすすめします。必要な方は、ボディクリームやリップクリームも入れておきましょう。
女性の場合は、メイク道具も忘れずに入れておきます。
8.ヘアセットアイテム
シャンプー、リンス、ドライヤー(海外対応のもの)、くし(ヘアブラシ)、整髪料などは、日本から持っていくと安心です。
ホテルにあるシャンプーが肌に合わない、そもそもホテルにシャンプーなどがないというときに備えて、いつも使っているヘアセットアイテムを持っていきましょう。
身だしなみを整えるための整髪料も忘れてはいけないアイテム。女性はヘアアイロンも必要であれば用意しておきます。
海外出張のときに持っていくと便利な物
海外出張の持ち物として、必須ではないですが、あると便利なアイテムと滞在期間中の生活を快適に過ごすために持っていくといい物も紹介します。
それぞれ必要性を解説していくので、持っていこうか悩む方は参考にしてみてください。
あると便利な仕事用アイテム
海外出張中の仕事をスムーズに進めていくために、あると便利なアイテムをピックアップしました。
- 電子辞書(アプリでも代用可)
- 電卓
- 変換アダプター
- ファイル
- ビニール袋
- 手土産
翻訳機能のある電子辞書や、金額などを即座に計算できる電卓は、ストレスなく仕事を行うためのマストアイテムです。使い慣れた機器を持っていくといいでしょう。
また、日本から持参した電化製品を海外で使用するには、電圧とコンセントに注意しなければなりません。
日本の電圧は100Vですが、国によって異なります。そのため、持参する電化製品が渡航先の電圧に対応しているか確認しておく必要があるのです。現地の電圧に対応していない場合は、日本の電化製品に適した電圧100Vに調整をする変圧器が必要になります。
そして、渡航先のコンセントのタイプも確認しましょう。日本と同じAタイプのコンセントではない国が多く、そのままプラグを差し込めないケースが多いです。必要であれば、変換アダプターを持参しましょう。
ファイルやジップ付きの袋は、レシートや領収書を入れるのに役立ちますし、ビニール袋はゴミが出たときに使えるので、何枚かバッグに入れておくことをおすすめします。
海外出張で取引先や海外支店に行く場合、手土産も忘れずに用意しましょう。小分けになっていて好き嫌いが分かれにくいものが喜ばれます。
あると便利な生活グッズ
素材番号 :75299322
海外出張中の休み時間を快適に過ごすことで、仕事のモチベーションも高まります。慣れない海外出張で、仕事中だけでなくプライベートな時間も快適に過ごすためにあると便利なグッズをチェックしましょう。
- サブバック
- サングラス
- 折りたたみ傘
サブバックがあれば、仕事とのメリハリがつきます。プライベートで使っているバックを持っていきましょう。
外出する際には、日本と渡航先の気候の違いを確認しておきましょう。急な雨が降っても折りたたみ傘があれば安心です。
- 快眠グッズ(耳栓、アイマスク、ネックピロー)
- スリッパ
快適な睡眠が、仕事のパフォーマンスを向上させます。快眠グッズを用意しておけば、飛行機の中や慣れないホテルでも寝やすくなるでしょう。
また、海外のホテルにはスリッパが備え付けられていないこともあります。靴のままでは室内でリラックスできない方はスリッパを持参してください。
- 洗濯用洗剤
- ハンガー
- 洗濯ばさみ
1週間以上滞在する場合、下着や靴下などを日数分持っていくと荷物が多くなります。洗面所で手軽に洗って干すことができる、洗濯関連のグッズは強い味方です。洗濯に使用する洗剤は、小さなボトルに入れて持っていくと便利です。
- グルーミングアイテム(爪切り、耳かき、ハサミ)
長期の滞在になる場合は、身だしなみを整えるためのグルーミングアイテムを持っておくと安心です。
- 食料
- 気分転換アイテム
海外出張中は、現地の食事が合わなかったり食べる時間がなかったりすることがあるかもしれません。スーツケースの中には、軽く口にできる食料やインスタント食品を入れておくのをおすすめします。いざという時のために飲料水も忘れずに入れておいてください。
気分転換アイテムとして、スマホのゲームや動画配信サービスの利用以外にも、本やガイドブックを持っていくといいでしょう。通信状況が安定しない場合でも、会話集やガイドブックであれば移動中に予習も可能です。
必要な物を現地で購入するために語学を習得しよう
現地で揃えられるものは、海外出張中に調達するのもおすすめです。持ち物が減るので、移動も楽になるでしょう。また、忘れ物をした場合に、現地で購入することができれば焦ることもありません。
食品や洗剤など、海外に持ち込む際に注意が必要な物は、現地で購入してみてはいかがでしょうか。また、ホテルに行ってみないと必要かわからない身の回りの日用品も、現地での購入がおすすめです。
本校は一人ひとりの目的に合わせた語学学習が魅力。ビジネス目的や海外出張に特化したレッスンコースもあります。無料体験レッスンも用意しているので、ぜひお問合せください。
まとめ
海外出張の持ち物として、「機内に持ち込む物 10選」「スーツケースに入れる持ち物 8選」をご紹介しました。忘れ物のないようにチェックしてみてくださいね。
渡航先で仕事に邁進できるように、あると便利なものも用意しておくと安心です。
そして、いざという時のために、現地で必要な物を購入するためのフレーズを語学学校で学んでおくといいでしょう。
この記事の監修者プロフィール
欧米アジア語学センター編集部
ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。