海外赴任・海外駐在中の子供の学校選びはどうする?海外の学校事情と準備しておくといいことを紹介

子育て

2023.10.7

海外赴任や海外駐在が決まったら、単身で行くべきか家族も連れて行くべきなのか悩む方も多いでしょう。特に子供がいる家庭の場合は、学校教育や進路選択にも関わることなので、じっくり検討する必要があります。 子供がまだ学校に通う前の小さいうちなら、言語の習得にたいして柔軟なので壁をあまり感じないでしょう。しかし、小学生や中学生の子供が海外に転校する際には、外国語の習得に加えて日本語学習も重要です。 まずは海外の日本人向けの学校に通わせるか、現地の学校に通わせるか、選択肢となる学校の特徴やメリット・デメリットを知っておきましょう。そして、海外渡航前にしておくといい準備や駐在中にやるべきこともご紹介していきます。

駐在中の学校選びによって帰国後の進路に影響がでる可能性もあるため適切な親のサポートが求められます。
基本的に、日本人学校かインターナショナルスクール、もしくは現地校と日本補習校を組み合わせるパターンなどが多いでしょう。海外での学校選びのポイントは、「使用言語・生徒の国籍・費用・帰国後の進路」です。

日本人学校

日本人学校では、海外でも日本の小学校や中学校と同じ内容の教育を受けられます。文部科学大臣認定の全日制学校なので、学校内で使用する言語は日本語で、生徒の国籍も日本です。
現地の日本人会や在留邦人の運営委員などによって運営されており、海外駐在員の多い国や地域で通いやすい学校といえます。
一方で「現地教育や国際的な広がりが欠けているのでは?」という指摘もあるようですが、地域差が大きく、現地の交流行事などを積極的に行う学校もあるようです。日本人学校は、日本に帰国してからの編入や受験に対してスムーズに対応できるメリットがあります。

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールは、国籍を問わず生徒を受け入れる学校が多く、現地に在住するさまざまな外国人が通います。最近では、幼稚園や高等部までの一貫校も増えているようです。
海外のインターナショナルスクールで教育を受けて日本の義務教育年齢で帰国すれば、その年齢相当の学年に編入・進学することもできます。多国籍な文化交流ができたり、国際的な基準の教育が受けられたりするのがメリットです。
インターナショナルスクールでは、国際的基準の教育が受けられるため、多国籍な文化交流ができます。様々な国の文化や教育を受けても、日本の義務教育の年齢で帰国すれば、その年齢相当の学年に編入することが可能なのです。
ただし、インターナショナルスクールで使用される言語は英語であることが多いので、ある程度のレベルで英語が理解できないと通えないケースもあるでしょう。

現地校

現地校は、所在国公認の教育システムで教育が行われている現地の学校です。現地に住んでいる子供が通っており、その国の言語を使用します。
公立学校の場合、日本とは就学年齢や学年制度が異なることもあります。また、国によっては公立学校の義務教育として無料で入学でき、授業を受けることが可能です。
現地独特の文化や教育に触れることができ、友人ができることで現地への親近感が沸いたり言語の上達もしやすかったりといったメリットがあります。
ただし、日本とは全く違う文化に触れるためカルチャーショックを感じることもあるでしょう。日頃から親子での会話を大切にし、子供へのケアが必要になります。

日本人補習校

日本人学校とは、海外に住む日本国籍の子供を対象に、日本の学習指導要領に沿った教育を行う学校です。
現地校などに通いながら、日本の学校で学ぶ国語や算数を中心に学習するシステムとなっています。同年代の日本人と一緒に日本語や日本文化を学べる環境なので、海外の慣れない環境でストレスを抱えている子供たちの拠り所となるでしょう。
基本的には、土曜日や平日の放課後を使って通うことになります。

私立在外教育施設

日本人学校と同じく、日本国籍の生徒が通う全日制の学校です。まだ数は少なく、主に高校が多いですが、バイリンガルな教育が受けられます。高等部の卒業生は日本国内の大学の入学資格が与えられるため、帰国後の受験がスムーズに行えるでしょう。

海外渡航前に子供のために準備しておくといいこと

海外渡航前に子供のために準備しておくといいこと

海外駐在中は親自身も慣れない環境で余裕がなくなってしまうものです。
日本とは勝手の違う海外でも、子供が笑顔で過ごせるように事前に準備しておくと安心なポイントを5つご紹介します。

①親子で英語学習に取り組む

右も左も分からない異国の地ではじまる海外生活を快適に過ごすために、事前に親子で英語学習に取り込んでおくことをおすすめします。海外移住後は頼れる人が限られるので、家族の絆を強めておくためにも親子で取り組む姿勢が大切です。
子供にだけプレッシャーをかけるのではなく、お父さんとお母さんも一緒に渡航前から英語学習を始められると良いでしょう。英語学習では、よく使う単語やフレーズなどを中心に英会話重視の学習がおすすめです。

②語学レッスンに通う

海外駐在員の仕事は出張も多く、日中の子育ては母親に任せっきりになることも多いのが実情です。海外では、学校の先生や子供のクラスメイトの母親と話したり、意外と英会話のスキルを求められるシーンがあります。
近年は、仕事や家事に忙しい大人でもオンラインでネイティブな英会話レッスンを受けられる機会が増えました。日本人は英語のアウトプットをする機会がないので、語学レッスンなどで生きた英語を聞き、外国人相手に会話をする練習をしておきましょう。
海外生活中は特に、ケガや病気などの緊急時に対応できる会話を覚えておけば、子供のいざという時にも落ち着いて行動できます。

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③語学資格を取得する

インターナショナルスクールや現地校に子供が通う際に、出願や編入時に英語要件が求められることがあります。また、漫然と英語を学ぶより、小さなゴールが目の前にあった方が子供のやる気につながるでしょう。
小学校低学年からトライできる「英検ジュニア」は、リスニング力を測るテストとなっており、自宅でオンライン受験もできます。ほかには、TOEICのジュニア版の「JET」や、小学校の外国語活動で扱われる内容に沿った「英語コミュニケーション技能検定試験」などがあります。
大人向けの資格も数多くあるので、調べてトライしてみてはいかがでしょうか。また、海外駐在先の国が英語圏ではない場合、その国で使用されている言語の資格があれば挑戦してみてもいいでしょう。

④滞在国の教育事情を調べる

滞在国の教育事情や子育て事情は日本国内の常識とは異なる場合があります。例えば、日本であれば、子どもだけで家で留守番をしたり公園で遊んだりすることがありますが、海外
では「幼児虐待」とみなされることもあるのです。
さらに、日本よりも治安が悪い国も多いため、日本と同じ感覚でいると誘拐事件に巻き込まれてしまうリスクもあります。滞在国の子育て事情をよく理解し、社会に適した子育てをしていきましょう。

⑤日本のことを調べる

海外駐在期間中、その土地では「外国人」として現地の人から認知されます。子供の通う学校でも、友達から日本について尋ねられる場面も出てくるでしょう。
いざ日本のことを知らない相手に母国を紹介しなければならなくなったとき、意外と日本の文化や歴史のことを上手に説明するのは難しいものです。
日頃から子供との日常会話を意識してみてください。また、日本に住んでいるうちに、日本の文化や行事、歴史について、家族で話し合ったり、観光名所に訪れてみるのもいいかもしれません。

海外赴任・海外駐在中に子供のために取るべき行動

駐在員として海外に渡り、家族で新鮮な気持ちで日々を過ごす中で、子供も海外で学校生活がスタートします。せっかくの海外移住なので、日本国内では経験のできないことも楽しみましょう。
ただし、最初は環境が大きく変化するため、子供にストレスがかかるかもしれません。徐々に楽しく過ごせるようになるために、親が子供のためにできることをご紹介します。

日本語教育を充実させる

海外在住の日本人家庭にとって、子供の日本語教育をどうするかは悩みどころです。
小学校低学年くらいまでの子供は、あっという間に語学を習得します。しかし、まだ日本語で上手く話せない子供は、外国語だけの日常が続くことで日本語を話せなくなるケースもあるのです。
日本語を今後も維持させたいのであれば、家庭での会話は日本語にしておきましょう。日本のテレビ番組を視聴させたり、日本語の本や漫画を読ませてあげたり、日本語に触れる機会を保つのもおすすめです。

友達との関わりを大切にする

海外に引っ越してすぐは友達ができずに寂しい思いをしてしまう子供も多いです。仲のよかった友達と別れることになってしまう場合は、日本の友達と連絡を取れるようにしてあげましょう。また、海外の滞在先で新しい友達をつくれるように親がサポートしてあげるのも大切です。
新しい友達ができると異文化を理解する力も自然と身につきます。特にインターナショナルスクールの場合は、アメリカ人や中国人、韓国人、インド人、オーストラリア人、イギリス人などのさまざまな国の子どもたちが集まって生活することも多く、目や肌の色、話す言葉や文化も異なります。
自然と、世界には自分とは違う考え方を持っている人が大勢いることを学び、お互いに理解しようとする力も身につくでしょう。基本的な価値観が形成される子供時代に、かけがえのない財産になるはずです。

家族でコミュニケーションをとる

家族で一緒に海外に引越しても、駐在中は仕事で忙しくて家族との時間がなかなか取れない駐在員も少なくありません。慣れない環境での生活は、家族の皆がそれぞれストレスを抱えているので、できるだけコミュニケーションをとれるように工夫をしましょう。
感謝の言葉や日々の挨拶などの心がけはもちろん、「毎週金曜日の20:00には家族みんなでゲームをする」などの約束事を決めるのもおすすめです。
家族みんなが集まる時間を作ることで、子供の些細な変化や悩みにも気付きやすくなります。

駐在期間中にやりたいことを決める

駐在期間中は、日本にはないイベントや体験ができます。せっかくの海外生活、本場のハロウィンやクリスマスパーティーなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。
国によっては毎日が海外旅行気分といえるかもしれません。ショッピングモールや近くの公園に行くだけでも新鮮に感じるでしょう。
そして、日本ではできない貴重な経験を子供にさせてあげられる絶好の機会です。ただ楽しいだけでなく、たくさんの経験によって子供は大きく成長します。

まとめ

まとめ

海外駐在員の家族が、子供の将来を考えて学校を選べるように、日本人学校やインターナショナルスクールなどの特徴を紹介しました。
子供の進路によっては、現地の語学学習と共に日本語教育も重要です。渡航前にしっかりと調べて準備をすすめてください。
そして、我が子に一番適している教育方針が決まれば、親も子供と一緒に語学レッスンなどに通っておくことをおすすめします。海外駐在中に子供とたくさんの体験を通じて、子供の成長を感じましょう。

この記事の監修者プロフィール

欧米アジア語学センター編集部

ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。