台湾へ渡航するにはビザ(査証)が必要?台湾旅行・出張時に用意するもの一覧

日本から片道3〜4時間ほどで行ける台湾。 アクセスのよさはもちろんですが、経済的・文化的な繋がりも深く、台湾は日本人から人気のある海外旅行先となっています。 2023年5月8日から、新型コロナウイルス感染症に係る水際措置が終了となったこともあり、台湾への旅行を希望する方も増えてきました。 今回は、台湾に行く前に知っておきたい、台湾ビザ(査証)の種類と取得方法について解説します。

日本人が台湾渡航する際にビザ(査証)は必要?

日本国籍の人なら、台湾への滞在期間が90日以内で、観光・商用・親族訪問・公用目的の場合は無査証(ノービザ)での滞在が可能です。
対して、滞在期間が90日を超えていたり、渡航目的が就学(外国人留学生・華僑生)、語学研修、実習などの場合には、目的にあったビザを取得する必要があります。
また、入国後のビザの変更や期限の延長はできないので注意しましょう。

台湾ビザ(査証)の種類

4つの台湾ビザの種類について解説していきます。

・停留ビザ
・居留ビザ
・ワーキング・ホリデービザ
・就労ビザ

また、ビザには「シングルビザ」と「マルチビザ」があります。
「シングルビザ」とは、台湾から一度でも出国をすると滞在期間中でも使えなくなってしまうビザです。 そのため、台湾滞在期間中に日本に一時帰国する予定などがあれば、何度でも出入国できる「マルチビザ」を選択しましょう。

停留ビザ

停留ビザは、台湾滞在期間が90日以上で、ビジネス・観光・親族訪問・交換留学・語学学習・宗教活動などの目的で渡航する場合に必要なビザです。
目的によって必要書類が変わります。例えば、ビジネス目的であれば商務証明書類(労働許可証)だったり、インターンシップであれば留学先の学校の入学許可証だったりが必要です。

居留ビザ

居留ビザは、台湾の滞在日数が180日以上になる場合の長期ビザです。仕事で台湾に赴任する人やその赴任者の家族、国際結婚、留学などで台湾に移り住む場合に申請します。
目的によって必要書類が異なりますが、健康診断書や戸籍謄本が必要になることもあるので、早めに書類の準備をしておくと安心です。

ワーキング・ホリデービザ

ワーキング・ホリデービザでは、台湾で語学の勉強をしたり、現地でアルバイトをしたり、台湾国内を旅行したりと、台湾で自由度の高い長期滞在ができる制度です。
発給要件には「ビザ申請時の年齢が、18歳以上30歳以下であること」や「被扶養者を同伴しないこと」、「過去に台湾のワーキング・ホリデー査証の発給を受けていないこと」などがあります。
そのほか必要書類として、海外旅行保険の加入証明書、往復航空券、銀行などの残高証明書を用意します。

就労ビザ

商談や展示会の参加など、日本の会社から出張する場合はビザを取得する必要はありませんが、90日を超えて滞在し台湾で仕事を得て働くためには、就労ビザが必要です。
ただし、居留ビザ(配偶者ビザ)やワーキング・ホリデービザなど、一部のビザまたは工作証を保有している場合は、台湾人と同様に制限なく就労することができます。
就労ビザの申請は、必要書類を台湾の雇用先企業に提出し、企業から労工局へ労働許可申請をする流れになります。 最終的な居留証の発行までには、約1か月半ほどを要します。
就労ビザの有効期限は1年間で、有効期限満了時には更新手続きが必要です。

台湾ビザ(査証)の申請方法

台湾ビザ(査証)の申請方法について説明していきます。
新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、申請条件・申請要領・必要書類等が大きく異なっている場合があるため、最新情報は各代表処にお問い合わせください。

必要書類

必要書類は、台湾ビザの種類によって異なる場合があります。詳しくはホームページなどで確認しましょう。

・パスポート:残存有効期間が6ヵ月以上
・ビザ申請書:1通(パスポートの署名欄と同じものをサイン)
・証明写真:2枚(3.5cm x4.5cm、6ヵ月以内に撮影したもの)
・申請費用:無料〜17,800円(ビザの種類によって異なる)

申請窓口(管轄区域の代表処及び弁事処)

通常、海外のビザを申請するのは各国の在日大使館になりますが、 台湾には大使館がないため、台北駐日経済文化代表処が代行しています。
ビザの申請は、現住所を担当する「代表処」及び「弁事処」にて手続きを行いましょう。
まずは、専用ウェブサイト(https://visawebapp.boca.gov.tw)から個人情報をオンライン登録します。登録したビザ申請書をプリントアウトし署名したら、必要な書類を添付して申請窓口に提出してください。

台湾入国に必要なもの

2023年12月14日現在、台湾入国時にワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明書を提出する必要はありません。また、日本出国・入国の際のPCR検査や待期期間も不要です。

【必要なもの】

・パスポート
入国日の時点で有効期限が6か月以上残っているパスポート

・ビザ(査証)
滞在期間が90日を超えるなど、必要な場合のみ

・搭乗券
パスポートと一緒に提示

・入国カード
入国前までに「入国カード」(入境登記表 ARRIVAL CARD)の提出が必要。オンラインまたは紙のカードで提出

台湾入国の流れ

台湾に入国するまでの流れを4ステップで確認しておきましょう。

ステップ1:渡航書類を用意

台湾入国に際しては、有効な渡航書類やビザ(必要な場合)を用意してください。
90日以内の短期滞在であり、観光・商用・親族訪問・公用目的の場合は無査証(ノービザ)での滞在が許可されています。

ステップ2:台湾行き航空券の手配

ビザ申請の必要書類や入国審査時に、往復航空券の提示が求められることもあります。

ステップ3:海外旅行保険の加入確認

長期滞在やワーキング・ホリデーでは、海外旅行保険が求められることもあります。
また、突然の病気や怪我で病院に搬送されたときに、日本の保険は適用されずに治療費が高額になってしまうかもしれません。万が一に備えて、海外旅行保険への加入をおすすめします。

ステップ4:台湾到着後の検疫・入国審査・税関申告

台湾に到着したら、赤外線体温センサーで検温が実施されます。健康状態に疑いがあると判断された場合は、別途検査を受検することになるでしょう。
入国審査では、パスポート・ビザ(査証)・入国カード・搭乗券を提示します。
そして、手荷物受取所で荷物検査を行った後に税関申告を行います。持ち込み荷物が免税範囲を超えずに、持ち込み禁止物品などがない場合は税関申告不要です。

まとめ

台湾では、必ずビザが必要なわけではありません。90日以内の観光などはノービザで滞在できます。
長期の滞在では目的に合ったビザを取得しましょう。ビザの種類によって必要書類や発給要件が異なります。事前に代表処のホームページなどで確認しておいてください。
そして、台湾に到着したら、観光や食べ歩きなどを楽しみましょう。
台湾でよく使われる言葉のベースは北京語です。挨拶やお礼などを覚えておくと、滞在中も充実しますよ。

【よく使う言葉(中国・台湾語)】

・こんにちは:ニイハオ
・さようなら:ツァイチェン
・ありがとう:シェシェ(中国語)/ドオ シャー リー(台湾語)
・おいしい:ハオチー

欧米・アジア語学センターでは、中国語や台湾華語を学べます。中国で使用されている普通話とは文字や単語、挨拶、発音など異なる部分が多いので、しっかり準備する事をお勧めします。オンラインレッスンやマンツーマンレッスンも用意しているので、まずは体験レッスンに参加してみませんか?

この記事の監修者プロフィール

欧米アジア語学センター編集部

ネイティブ講師を中心に、各言語100名を超える経験豊富なプロフェッショナル講師が在籍しています。 当校では、短期間で効率的に語学を習得していただく事を重視して、「わかりやすい日本語で、論理的に教える事ができる」事が講師に求められています。 特に英語以外の言語は、初めて学ぶ方が多く、習得まで与えられる時間が多くない事から必須のスキルだと考えます。また、受講者様のニーズをしっかりキャッチして、それをレッスン内容に反映する能力=コミュニケーション能力を講師に要求しています。 教授メソッドの再現性が求められる画一的・マニュアル的な大手スクールとは違う、オーダーメイドのスクールならではレッスンをご提供しております。